ジャパンハートは、新型コロナウイルスの世界的流行によって、日本からカンボジアへ小児外科専門チームが渡航できなくなってしまったことで、手術を受けられなくなってしまった2名の小児がん患者さん(サチャくん 0歳、ソリャカンくん1歳)に、日本での手術を実現させるため来日治療プロジェクトを立ち上げました。
皆様のご寄付は、この2名の患者さんの命を救うために、患者さんの渡航費、治療を引き受けて頂く国立病院機構岡山医療センターでの入院治療費、新型コロナウイルスPCR検査及び感染対策等のために大切に活用させていただきます。
プロジェクトの最新情報はこちら
ジャパンハートこども医療センターでの治療から日本渡航まで(21.02.09)
小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活(21.02.19)
無事に手術を終えました!(21.03.05)
カンボジアへ帰国。小さな2つの命を無事に救うことができました!(21.03.16)
プロジェクト実施背景
日本では8割が助かる小児がんの生存率が2割にも満たないと言われているカンボジアで、3年前よりジャパンハートは小児がん治療を開始しました。2018年12月には、これまでカンボジアに手術できる医療機関が無かった肝臓の腫瘍の切除の手術をはじめとする小児がんの手術を実現するためジャパンハートこども医療センターに九州大学の小児外科専門チームをお呼びし、初めて小児がん手術を実施しました。以降、2か月に1度、日本国内の医療機関から定期的に小児外科専門チームにお越し頂き手術を実現していました。
しかし、新型コロナウイルスの世界的流行により渡航規制が厳しくなり、日本からの小児外科専門チームの派遣が困難となってしまいました。
そんなコロナ禍で、2020年10月に実施したクラウドファンディングで皆様にご支援いただき、ジャパンハート最高顧問吉岡秀人が定期的にカンボジアへ渡航しながら出来る限りの小児がん手術を行い、多くの小児がん患者さんを救ってきました。
しかし、2020年夏に肝芽腫で入院となった2名の患者さんへの手術は吉岡と現地にいる医師だけではどうしても実施が困難です。
治療をすれば助かるはずの幼い命を救うため、カンボジアでは手術が困難なこの2名の患者さんに日本で手術を行うため、この来日治療プロジェクトが立ち上がりました。
新型コロナ感染により各医療機関は非常に緊張感の高まっている状況の中、「国立病院機構岡山医療センター」が手術の実施を引き受けて下さることになりました。
治療を受ける患者さん
サチャくん(2020年6月1日生まれ) 生後9カ月 (病名:肝芽腫※)
生後2か月で当院にジャパンハートこども医療センターに入院しました。ある時お母さんがサチャックくんのお腹を触ったところ、不自然な固いしこりがあることに気づき、カンボジア首都プノンペンにある小児病院を受診しました。そこでがんの疑いがあることが判明し、ジャパンハートこども医療センターを紹介されました。当院では入院後抗がん剤治療を行っています。サチャくんの闘病期間中は、母親は小売店での仕事をしながら家計を支え、父親がサチャックくんの入院に付き添っています。日本での治療はお父さんが付き添っています。
ソリャカンくん(2020年1月16日生まれ) 1歳 (病名:肝芽腫)
生後5か月の頃、ソリャカンくんが下痢を繰り返していたため、母親が、近所の病院を受診しました。そこでエコー検査を受けたところ、腹部に塊があることが分かり、プノンペンの大きな小児病院に紹介されました。そこで検査を受けたところ、がんの疑いがあることがわかり、小児がん治療を行っているジャパンハートこども医療センターを紹介され入院となりました。当院では抗がん剤治療を受けています。入院当初から付き添っている母親が一緒に来日し、治療を支える予定です。
※肝芽腫とは肝臓にできるがんです。 治療では、手術、化学療法、ときには放射線療法が行われます。
治療スケジュール
1月27日~4月(最長)
1月下旬 日本入国
2月中旬まで 14日間のホテル隔離
2月中旬 岡山医療センター入院
2月中 手術実施
3月~4月 退院・帰国(最長4月中旬)
※日本入国後14日間の隔離期間を経て、再度PCR検査を受け、陰性であることを確認した後手術を実施して頂く岡山医療センターに入院しております。
ご寄付はこちらから
カンボジアの小児がん患児への来日治療プロジェクト実施へのご協力をお願いします。
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(寄付金額-2,000円)×40% の額が所得税から控除されます。(税額控除方式)
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金融機関コード:9900
支店名 〇九九店(ゼロキュウキュウ)
支店番号:099
口座番号:166806
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※領収書については こちら をご確認ください
ご寄付の使途
・渡航費
患者さんとその家族の航空券代・日本国内移動費
・滞在費
患者さんとその家族の14日間の隔離期間+治療期間の宿泊費(合計最大2か月半)
・感染対策費
カンボジアと日本国内でのPCR検査代および感染防止対策費(マスク、アルコールなど)
・その他
付き添いをするカンボジア人看護師とお世話するボランティアの出張滞在費
治療協力先:国立病院機構岡山医療センター
2015年同病院でジャパンハートの支援でラオス人の小児がん患者さんの手術治療を実施して下さった小児外科医青山興司先生と中原先生