ジャパンハートはコロナ禍で多くの医療機関が活動を制限される中だからこそ、感染対策を徹底しながら医療活動を継続していますが、平時よりも、感染対策を取るための医療費が月あたり60万円以上増加しています。
本寄付の受付期間：2021年9月1日～10月15日
新型コロナウイルス感染症の影響を受ける患者たち
カンボジアでは、ジャパンハートこども医療センターから、より設備が整った大きな病院に患者を搬送した際に、搬送先が患者を受け入れてくれずに、ジャパンハートに戻ってくるケースが発生しています。ジャパンハートでできる限りの治療を実施しますが、残念ながら患者が亡くなるケースもありました。
このように、新型コロナウイルス感染症の影響により、日本と同じく通常の医療が受けられない患者さんがいます。
新型コロナウイルス感染症の影響で変わる医療活動
例えば、感染症対策をしながらの医療活動では、マスクやフェースシールド、ガウンなどが必要となります。日本では以前から使い捨て資材が使われていますが、これまでジャパンハートの活動地であるミャンマーやカンボジアでは、布製のガウンを滅菌して、繰り返し利用していました。これはご寄付で購入する医療資源の節約のためです。しかし、新型コロナウイルス感染症の対策として、プラスチック製の使い捨て資材が多く必要になり、購入する必要が出ています。また、患者さんおよびスタッフも安心して治療を受けてもらうため、入院前に新型コロナウイルス感染症の抗原検査を実施しています。この検査キットが、患者さんに加え、家族や付き添いの方の検査にも利用するため、大量に必要となっています。
ラオスでは、隣国タイからの輸入に頼っている医薬品の価格が高騰し2～3倍になってしまっています。
ミャンマーでも、医療活動時にマスクやアルコールなどの医療物資の必要数が増加しています。
また、ジャパンハートでは、従来、日本・ミャンマー・カンボジア・ラオス各国の医療従事者およびスタッフが、実施する医療活動での必要性に応じて国間を移動し、医療活動を行っていました。
吉岡秀人が日本を起点に3か国で手術活動を実施することはもちろん、例えば、麻酔科が必要な手術をするために、カンボジア人の麻酔ができる看護師がラオスに行くこともありました。
しかし、現在はミャンマーを除き国間の移動は可能になったものの、移動時にはホテルへの隔離やPCR検査などで、非常に大きな費用が、かかっています。
感染症対策のために増加した医療活動費
約65万円/月 ($5600+5万円)
・医療物資（マスク・キャップ・長袖ガウン・エプロン・グローブ・消毒用アルコール）：$1200/月
・PCR検査キット：$2400/月
・ラオスで医薬品や検査費が高騰した金額：約5万円
・医療者の海外移動・隔離期間にかかる追加費用：$2000/人（月に平均1名程度 国間を移動）
各国の新型コロナウイルス感染状況
検査数が少なく、正確な感染率は各国とも不明ですが、1日の感染者数は、ミャンマーでは約2500名、カンボジアは約500名、ラオス約200名となっています。（2021年8月27日時点）
コロナ禍であっても、治療を受けたい患者さんは以前と変わらずにいます。そんな人々に安心して医療を届けられるよう、医療活動の継続に皆様からのお力添えをお願いいたします。
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