新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の広がりが日本でも顕著になってきた2020年春、医療機関で感染防止用のガウンやマスクなどが不足している、というニュースに心を痛めた方は多いのではないでしょうか。一時、店頭から在庫が消えたマスクなども今は潤沢に供給され、一見、物資の不足は解決されたかのようにも思えます。
しかし、あれから1年たった今も、医療現場において必要な物資の確保が重要であることに変わりはありません。さらには今後、新たな感染症や災害が発生した時には、最前線で対応する医療現場に必要な物資を、迅速に届けなければなりません。
将来に備えて、迅速な物資の募集・提供スキームを作りたい。そう考えていたジャパンハートに、そのためのシステム構築をご提案くださったのが、ITシステムの開発なども手掛けるコンサルティングファームのアクセンチュアです。
アクセンチュアがコーポレート・シチズンシップ(社会貢献活動)の一環として立ち上げたプロジェクトの協力によりつくられた新たなシステム「Heart Stock」では、医療物資をはじめとするさまざまな物品を提供したいと考える企業が提供物資の種類や提供数を登録し、病院や介護施設などの医療機関が登録されている物資のうち必要なものの提供を依頼、それを受け付けて送付の可否処理を行い、実際に送付するまでの流れが滞りなく行われるよう、システムが支援します。物資と医療施設のマッチングに必要な作業の大部分が人の手を離れることで、対応可能な物資の種類や量・提供先となる施設の数が大幅に増えました。
システム導入のメリットは数量だけではありません。Heart Stockのシステムを活用することで、ジャパンハートのように直接医療者を派遣する組織だけでなく、医療施設を物資の面から支援したいと考えるあらゆる企業や団体が、自らの強みを生かして「医療の届かないところに医療を届ける」活動に参加することができるようになります。
今日も、数多くの企業からマスクをはじめとする物資が提供され、さまざまな医療機関に発送されています。
Heart Stockのご利用を希望される企業や医療機関のみなさまは、publicity@japanheart.org までお問い合わせください。
▼ジャパンハート 「Heart Stock」公開にあたってのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000012298.html
▼アクセンチュア「Heart Stock」紹介記事
https://www.accenture.com/jp-ja/about/corporate-citizenship/face-shield-matching-platform