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中外製薬株式会社様がカンボジアでワークショップ開催を支援~患者さんにより良い医療を届けるチームとなるために~

up 2020.06.12

2020年2月、ジャパンハートこども医療センターにて、中外製薬株式会社様のご支援により、当院に勤めるリーダー層(医師・看護師・助産師・アドミニストレータ―・通訳)を対象としたチームビルディングのためのワークショップを実現することができました。
本ワークショップは、医療現場で活躍するリーダーが、日頃どのような考えに基づいて行動し、チーム作りをするべきか、どういう伝え方をすれば同僚や後輩のパフォーマンスを上げられるリーダーになれるか等を実践的な演習を行いながら、学ぶ時間となりました。

現在、当院にはカンボジア人73名、日本人16名が活動しています。国籍が異なる職員が一緒に働くだけでなく、医師、看護師、助産師、アドミニストレーター、通訳と、異なる専門や知識を持った幅広い職種のスタッフが協力し合いながら、日々患者さんの治療に全力を注いでいます。

多様な価値観を持ったスタッフたちが一緒に活動できる環境は、もちろん様々なアイデアや考え方を学び合える素晴らしい面がある一方、いくつか乗り越えるべき課題もありました。それは、お互いの前提の知識や価値観が異なることでミスコミュニケーションが生じたり、伝えたいことがあっても相手との関係にひびが入らないか心配で言えないままになっていたりなど、この課題によって仕事のパフォーマンスが落ちてしまうこともありました。今回は、そんなチームとしての課題を認識している日本人・カンボジア人リーダー層のスタッフがワークショップに参加しました。

理解度を高めるため、ワークショップは日本語とクメール語のグループに分かれ、二日間にわたり実施しました。
ワークショップの参加者は熱心に意見を出しあいながら、演習でも積極的に学んだことを実践していました。受講したマリヤム看護師は、
「患者さんの命に大きな責任を持つ私たち医療者は、医療者間の意思疎通、協力体制、相互理解を迅速にかつ効果的するため全力を尽くすべきだと考えています。今回学んだ内容は私たちにとってまさに重要なことでした。」と述べ、意義深い時間となったようでした。


(写真中央がマリヤムさん)

医療活動に日々邁進する環境においては、リーダーたちがチームのためにどのように振舞うべきかを考えたり、ミスコミュニケーションなどの課題克服に時間をかけたりする機会が持てずにいました。この度、実施して頂いたワークショップを通して、新しい角度からこれまでの行動を振り返ることができ、より良いチームへと成長するための学びを得ることができました。

中外製薬株式会社様にはこのワークショップの機会を提供いただいたことに加え、病院の運営費用としてのご寄付も頂きました。
この度は現場のニーズに合わせ、学びの機会を提供して頂き、心より感謝申し上げます。今後も定期的に学んだことを振り返りながら、より良いチーム作りのため改善を続けて参ります。


(中外製薬株式会社の皆様、講師、ワークショップに参加したカンボジア人リーダーのスタッフたちの記念撮影)

このたびの多大なるご支援、まことにありがとうございました。
中外製薬株式会社様
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