国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、2025年開設を発表した新病院「ジャパンハートアジア小児医療センター」のアンバサダーに本田圭佑さんを迎えることを決定、さらに明日2月15日の「国際小児がんデー」を記念して世界の小児がん事情をまとめたレポートを公開します。
この2025新病院プロジェクトは、「アジア全体のサバイバルギャップ(生存率格差)を限りなくゼロにする」ことを目標に、カンボジアに高度医療拠点として国際的な無償の小児総合医療センターを開設するものです。
ジャパンハートでは、東南アジアでも特に開発が遅れている3カ国(カンボジア・ミャンマー・ラオス)で医療支援に取り組んでいますが、なかでもカンボジアは1970年代の医師含む知識人虐殺の歴史が未だ尾を引き、医療水準の低さから抜け出せずにいます。
そこで、首都プノンペン近郊に新たな高度医療拠点を構えることにより、貧困層の医療アクセスと医療人材不足という二つの大きな課題を解決し、カンボジア全体の医療水準の底上げに貢献していきます。また将来的には、小児がんを中心に、高度な治療が必要な子どもを他国からも受け入れ、アジアを代表する無償の小児総合医療センターを目指します。
このたび、当プロジェクトのアンバサダーとして本田圭佑さんを迎えることが決定しました。本田さんはサッカーのカンボジア代表GMとして実質的監督を務めてきたことから同国と縁が深く、応援いただける運びとなりました。コメントは以下の通りです。
皆さんにも、もし少しでも心を動かされたら、誰かに強要されることなく、自らの意思で自分にできることをやっていただけたらと思います。
・新病院プロジェクト特設サイト:https://japanheart-hospital.org/
・新病院紹介ショート動画:https://youtu.be/94h6ydYzjbQ
・本田圭佑スペシャルインタビュー動画:https://youtu.be/9P4PFgzci4I
また、明日2月15日は、小児がんの啓発に取り組む世界共同のキャンペーン「国際小児がんデー」であることから、WHOはじめ各機関から発表されている調査報告をまとめた団体独自のレポートを公開します。今回のレポートにおける主なポイントは以下の通りです。
■小児がんの治療において、先進国の知見を活用できた国では、生存率は劇的な改善を見せている(例えばエストニアでは、1970年代に24%だった生存率が2000年代には先進国水準の73%に到達)。
■パンデミックによって多くの国で医療システムに対する信頼が失われた。医療システムに対する信頼が低い人ほど、定期検診等の疾病予防に取り組まない傾向があり、「国の保健機関よりもかかりつけ医、医師よりも家族や友人」という思考に。
■2020年から2050年の30年間で新たに1370万件の小児がんが発生するが、そのうち45%は診断されないままとなる見込み。
本レポートはこちら[PDF]:https://www.japanheart.org/pdf/state-of-pediatric-Cancer-2023.pdf
本件に関する取材のお問い合わせ
特定非営利活動法人ジャパンハート
担当:上村・近藤
電話:03-6240-1564
メール:publicity@japanheart.org