国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、新型コロナウイルス感染症の物資支援において塩野義製薬株式会社および株式会社竹虎と連携、このたび提供先の医療現場よりメッセージが届けられました。
このプロジェクトは、陽性者のいる現場で医療従事者をはじめとするスタッフにとって必需品のPPE(感染防護具)を無償提供する活動です。第6波がピークを迎えていた今年2月より、塩野義製薬の社会貢献支援会「ソシエ」および医療用品等を取り扱う竹虎との連携を開始しました。
配布物資は不織布ガウンとN95マスクのセットで、当活動は、物資の提供に加え、両社による在庫管理や配布における一連の業務サポートのもと運用しています。
支援対象は、公募で申込みのあった全国の医療施設・団体となり、3月15日時点で計69の施設・団体へ配布が完了。そしてこのたび、提供先である医療支援団体「KISA2隊」(※)より感謝の声が届きました。
「私たちが支援に入っているクラスター発生の介護施設では、今後職員の皆様が自分たち自身で対コロナに備えていくための支援の必要性を感じており、さらに第7波到来にも備えるため、感染防止対策の新たな工夫にも着手していきたいと考えています。そのようななかで、自分たちの身を守る感染防具の支援をいただき、メンバー一同感謝しております。いただいたガウンは使用しやすく、マスクもフィット感がよく鼻の部分が痛くないので快適です」
※KISA2隊:新型コロナウイルス感染症の自宅療養者や施設利用者に往診等を行う支援チーム
なお、当活動は今後も継続し、申込みはこちらより受け付けています。
感染防護具寄付申し込みフォーム
ジャパンハート 新型コロナウイルス感染症拡大抑制の医療支援
1. 医療支援チームの派遣
2020年4月以降、全国各地の病院や介護福祉施設に、医師・看護師等で構成される医療チームの派遣を継続しています。クラスターが発生すると、感染による欠勤や人材派遣会社の撤収により、深刻な人手不足に陥ります。また医療機関の病床ひっ迫により、福祉施設で陽性患者を治療しなければならない等外部からの適切な支援が必要となるため、迅速な対応を行っています。
2. 医療物資の配布
「#マスクを医療従事者に」プロジェクトを開始し、クラウドファンディングやチャリティオークションを実施し、1万5千人の方から約1億5千万円の資金を募り、マスク200万枚を調達。第一種指定感染症医療機関、三次救急医療機関、特定機能病院を中心とする合計726の機関にマスクを配送しました。
3. 介護福祉施設への感染対策指導
全国の介護福祉現場で働く医療/介護従事者の方向けに、2020年6月から12月の約半年間にわたり、クラスター発生時に備えた感染症対策を指導。防護具の着用指導、施設内のゾーニングに関する指導を、2020年12月末までに、658法人、計1599名の参加者に対して実施しました。
4. 医療現場と支援を結ぶ「ジャパンハートソーシャルネットワーク」の構築
災害などの有事における日本国内の医療・介護現場の正確な状況把握、医療支援活動に協力してくださる医療従事者同士の繋がりを強固にするための「ジャパンハート ソーシャルネットワーク」を2020年4月28日より開始し、現在、このプラットフォームの登録者数は854人に上っています。詳細:https://www.japanheart.org/topics/press-release/200428.html
本件に関する取材のお問い合わせ
特定非営利活動法人ジャパンハート
担当:上村・中山
電話:03-6240-1564
メール:publicity@japanheart.org