国際医療NGOである特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区 理事長:吉岡春菜)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2月2日(水)より福島県、本日より北海道へのクラスター支援を開始しました。
今回の緊急救援は、それぞれ福島県・北海道からの要請を受けて実施しました。派遣先は、郡山市と苫小牧市の高齢者福祉施設。当施設でクラスターが発生したことを受け、計3名(郡山:1、苫小牧:2)の医療チームスタッフが施設内の感染対策や陽性者対応に従事します。
今回の実施によって全国累計100カ所、のべ298名を派遣したことになります。
新型コロナウイルス感染症拡大において、ジャパンハートは2020年4月以降全国で医療支援を行っております。昨年11月には、沖縄県宜野湾市に全国初となる「新型コロナウイルス感染症・要介護濃厚接触者の隔離施設」を設立し、この拠点による迅速な現場での調整と、ジャパンハート元来の強みである機動力を生かすことで、感染拡大の初期であった12月末から沖縄県内のクラスター施設への支援活動が実現しました。この他の救援活動は以下の通りです。
ジャパンハート 新型コロナウイルス感染症拡大抑制の医療支援
1. 医療支援チームの派遣
2020年4月以降、全国各地の病院や介護福祉施設に、医師・看護師等で構成される医療チームの派遣を継続しています。クラスターが発生すると、感染による欠勤や人材派遣会社の撤収により、深刻な人手不足に陥ります。また医療機関の病床ひっ迫により、福祉施設で陽性患者を治療しなければならない等外部からの適切な支援が必要となるため、迅速な対応を行っています。
2. 医療物資の配布
「#マスクを医療従事者に」プロジェクトを開始し、クラウドファンディングやチャリティオークションを実施し、1万5千人の方から約1億5千万円の資金を募り、マスク200万枚を調達。第一種指定感染症医療機関、三次救急医療機関、特定機能病院を中心とする合計726の機関にマスクを配送しました。
3. 介護福祉施設への感染対策指導
全国の介護福祉現場で働く医療/介護従事者の方向けに、2020年6月から12月の約半年間にわたり、クラスター発生時に備えた感染症対策を指導。防護具の着用指導、施設内のゾーニングに関する指導を、2020年12月末までに、658法人、計1599名の参加者に対して実施しました。
4. 医療現場と支援を結ぶ「ジャパンハートソーシャルネットワーク」の構築
災害などの有事における日本国内の医療・介護現場の正確な状況把握、医療支援活動に協力してくださる医療従事者同士の繋がりを強固にするための「ジャパンハート ソーシャルネットワーク」を2020年4月28日より開始し、現在、このプラットフォームの登録者数は854人に上っています。詳細:https://www.japanheart.org/topics/press-release/200428.html
その他、新型コロナウイルスに関する支援に関しては以下よりご覧いただけます。
新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ(国際緊急支援)
本件に関する取材のお問い合わせ
特定非営利活動法人ジャパンハート
担当:髙橋・上村
電話:03-6240-1564
メール:publicity@japanheart.org