特定非営利活動法人ジャパンハート(東京都台東区、理事長 吉岡春菜、以下ジャパンハート)は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月6日より福島県二本松市へ医療チームを派遣しております。
ジャパンハートは福島県からの要請を受け、二本松市内でクラスターが発生した医療機関に対し、6日より看護師2名を派遣しました。現在ジャパンハートは、同県の職員や厚生労働省直轄の災害医療チームDMATと共に、現場医療従事者の欠員補充を行っております。
ジャパンハートはこれまでに新型コロナウイルス感染抑制の緊急支援として、全国11都道府県へ医療チームを派遣しており、今回の緊急支援で32件目の派遣となります。
【ジャパンハート 新型コロナウイルス感染症拡大抑制の医療支援】
▲これまでに全国11都道府県32医療機関/施設で支援を実施
新型コロナウイルス感染症拡大抑制を目的として、ジャパンハートは2020年4月以降、全国で医療支援を実施して参りました。医療チームの派遣により人的支援のみならず、医療物資の配布や感染予防対策指導、医療現場と支援者を結ぶソーシャルネットワークの開設など、様々な方法で支援を継続しております。
ジャパンハート 新型コロナウイルス感染症拡大抑制の医療支援
1. 医療支援チームの派遣
2020年4月以降、全国各地の病院や介護福祉施設に、医師・看護師等で構成される医療チームの派遣を継続しています。クラスターが発生すると、感染による欠勤や人材派遣会社の撤収により、深刻な職員不足に陥ります。また医療機関の病床ひっ迫により、福祉施設で陽性患者を治療しなければならない等、外部からの適切な支援が必要となります。
2. 医療物資の配布
「#マスクを医療従事者に」プロジェクトを開始し、クラウドファンディングやチャリティオークションを実施し、1万5千人の方から約1億5千万円の資金を募り、マスク200万枚を調達。第一種指定感染症医療機関、三次救急医療機関、特定機能病院を中心とする合計726の機関にマスクを配送しました。
3. 介護福祉施設への感染対策指導
全国の介護福祉現場で働く医療/介護従事者の方向けに、2020年6月から12月の約半年間にわたり、クラスター発生時に備えた感染症対策指導を実施しました。
防護具の着用指導、施設内のゾーニングに関する指導を、2020年12月末までに、658法人、計1599名の参加者に対して実施しました。
4. 医療現場と支援を結ぶ「ジャパンハートソーシャルネットワーク」の構築
災害などの有事における日本国内の医療・介護現場の正確な状況把握、医療支援活動に協力してくださる医療従事者同士の繋がりを強固にするための「ジャパンハート ソーシャルネットワーク」を2020年4月28日より開始し、現在、このプラットフォームの登録者数は854人に上っています。
詳細:「ジャパンハート ソーシャルネットワーク」開始
https://www.japanheart.org/topics/press-release/200428.html
その他、新型コロナウイルスに関する支援に関しては以下よりご覧いただけます。
なお、緊急医療支援に伴いご寄付の受付も引き続き実施しております。いただいたご寄付は、緊急医療支援にかかる費用に充てさせていただきます。
新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ(国際緊急支援)
https://www.japanheart.org/activity/international-emergency-relief/covid19.html
【ご寄付の受付けについて】
https://www.japanheart.org/topics/support/emergency-relief-kifu-201107.html
今後も、ジャパンハートは医療の届かないところに医療を届けて参ります。
ジャパンハートのこれまでの主な国内緊急救援活動
2011年3月 東日本大震災緊急支援
2011年3年3月17日に被災地へ入り、全国から医師・看護師、一般ボランティアを募り、ジャパンハートとして国内初の緊急医療支援活動を行いました。派遣したボランティアの数は450名を超えています。
現地では、避難所の巡回診療、医療物資の運搬、被災者の心のケア、ボランティアの派遣等を実施しました。
また、地域開業医の方々をサポートするため、土日のみ営業するジャパンハート こども・内科クリニックを石巻に開院し、約3年間にわたり地域医療を支えました。
2016年4月 熊本地震緊急救援
熊本市南区の医療対策本部に入り、医療救護班として避難所の医療巡回支援を行いました。その一方で、「南阿蘇の老人介護施設に要介護避難者受け入れの要請が多数発生し、困窮している」という情報を受け、現地を視察。自分たちの力で脆弱な高齢者を守る福祉避難所を申請した施設の要望にこたえ、看護師チームを派遣しました。
2020年7月〜【令和2年7月豪雨】緊急支援
九州を中心に甚大な被害をもたらしている「令和2年7月豪雨」を受け、災害発生当初より医療支援活動を行いました。7月7日より医療者派遣及び物資支援を実施し、8月末までの期間に熊本県八代市及び人吉市の避難所計3か所で活動を行いました。
(認定)特定非営利活動法人ジャパンハート
2004年、国際医療ボランティア団体として設立された、日本発祥の国際医療NGOです。国際連合より「2020 United Nations Inter-Agency Task Force on the Prevention and Control of Non-communicable Diseases Award 」を日本で唯一受賞。
「医療の届かないところに医療を届ける」を理念に活動しており、日本およびミャンマー・カンボジア・ラオスなどアジア諸国において無償で子どもの診療・手術を実施しその数は年間約34,000件に上ります。
東日本大震災では450人を超える医療従事者を現地に派遣しました。また、新型コロナウイルス感染症拡大による医療崩壊を抑制するため、「#マスクを医療従事者に」プロジェクトを行い、クラウドファンディングで1万5千人の方から1億5千万円以上のご支援をいただき、200万枚以上のマスクを約700の医療機関に配布いたしました。
■寄付金の控除について
認定NPO法人であるジャパンハートへのご寄付は、寄付金控除などの税制優遇の対象となり、 確定申告を行うことで税金が還付されます。詳細につきましては、下記URLをご確認ください。
https://www.japanheart.org/donate/receipt/
本件に関する取材のお問い合わせ
特定非営利活動法人ジャパンハート
広報担当:高橋
電話:03-6240-1564 ※緊急事態宣言期間中の固定電話対応を休止しております。
メール:publicity@japanheart.org