「コロナのクラスター現場は、災害現場のようだ」
クラスター支援に入っているジャパンハート看護師の一人がこう表現しています。
――11年前の今日、2011年3月11日、
平成史 最大規模の「災害」、東日本大震災が発生しました。
同じ日本で起きていることとは思えない衝撃的な光景に、
誰もが言葉では表せないショックを受けると同時に、
「何か自分に出来ることをしたい」と
全国から多くの人がボランティアとして現地へ向かいました。
あれから、早くも11年という歳月が経ちます。
ジャパンハートはその頃、
海外拠点を中心に活動をおこなっていましたが、
国内の未曾有の事態を受け緊急救援部隊を発足。
6日後の3月17日より避難所の巡回診療を開始し、
年内には石巻市に「ジャパンハートこども・内科クリニック」を開院しました。
世の中で3.11の記憶が遠ざかりはじめ、
多くの支援が撤退していくなかで、
ジャパンハートは被災者の心のケアなど、長らく現地での活動を継続しました。
そして今、
ジャパンハートの緊急救援部隊は
新型コロナウイルス感染症によってクラスターが発生した
医療機関・福祉施設への人的支援を中心に活動をおこなっています。
現場の医療スタッフが陽性者や濃厚接触者となり、
人手が圧倒的に足りなくなる一方で、看なくてはならない患者はどんどん増えていく。
そしてその間に亡くなる命があり、それでも医療者は足を止める時間すらない。
まるで災害現場のような状況が、そこにあります。
ジャパンハートはこれからも、
このパンデミックという人類にとっての新たな災害に対し、
東日本大震災での教訓を活かしながら、医療支援活動を続けていきます。
一人でも多くの命を、そして医療従事者の心を救えるよう、
皆様からのご支援を何卒よろしくお願いいたします。