謹んで新春のお慶びを申し上げます。
カンボジアのジャパンハートこども医療センター院長、神白です。
旧年中は、国内外での活動に多大なるご支援とご協力を賜り、心より感謝いたします。
2024年は、令和6年能登半島地震という大災害で幕を開けました。この地震でお亡くなりになられた方々に謹んで哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
ジャパンハートでは1月3日に先遣隊を派遣し、1週間後には、私を含むカンボジアやミャンマーからの5名のメンバーが帰国し、支援活動に加わりました。
現地では家屋倒壊や地割れが甚大で、さらに降雪も重なり、非常に厳しい状況でした。輪島市、珠洲市、能登町で活動を行い、私は輪島市門前町で避難所巡回診療を担当しました。被災しながらも明るく懸命に取り組む地元の先生方やリーダーの姿に深く感銘を受け、頭が下がる思いでした。
2024年は、ジャパンハート設立20周年の節目でもありました。
記念行事では、これまでに多くの方々に支えられてきたことを改めて実感する貴重な機会となりました。また、2024年はカンボジア事業が2009年の最初の手術活動から15周年を迎えた年でもあります。この記念すべき年に、カンボジアにおける小児がん治療の取り組みが評価され、国連の「UNIATF Award 2024」という権威ある賞を受賞することができました。一人一人を大切に治療してきた努力の積み重ねが、患者さんだけでなくスタッフの成長にもつながっています。
そして、2025年はいよいよカンボジアでの新病院開院を迎えます。
より多くの子どもたちを受け入れられる体制を整えたい。
この病院を訪れるすべての人が「ここに来てよかった」と思えるような場を作りたい。
新しい年を迎え、この思いを皆様と共有し、さらに活動を盛り上げていきたいと思います。
引き続き、変わらぬ応援とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
2025年1月1日
特定非営利活動法人ジャパンハート
副理事長/カンボジア・ジャパンハートこども医療センター院長
神白麻衣子