明けましておめでとうございます。新年はいかがお過ごしでしょうか。カンボジアより、新年のご挨拶を申し上げます。
まず、2022年の皆様のご支援に心より感謝いたします。
ジャパンハートの海外現場でも新型コロナに相変わらず悩まされた2022年でしたが、重症化率が減少したことでカンボジアには街の賑わいが戻り、
海外各地のジャパンハートの活動でも、withコロナにおける病院機能回復や院外活動拡大を模索してまいりました。
皆様のご支援のおかげで、感染対策を講じながら再び多くの患者さんを救うことができるようになり、
カンボジアの病院では、2022年4月からの9ヶ月間で、外来は14,747名(前年11,274名)、入院768名、手術788名(460件)と、
2021年度1年間分を既に上回る診療実績となっています。
また小児がん治療も5年目に入り、新たに骨髄検査を始めるなど、より正確な診断とより効果的な治療への挑戦を続けています。
一方で、ようやく少数の日本人が入国できるようになったミャンマーでは、
政情不安により国内で治療が受けられなくなっている小児がんのこどもたちが多くいることがわかりました。
2023年は、カンボジアで出会う患者さん一人ひとりを大切に治療に取り組んでいくと同時に、
病院の質の充実とキャパシティ拡大、他の医療機関やミャンマー・ラオスとの連携強化を図り、
必要に応じて他国の患者さんでもカンボジアの病院で適切な治療ができるよう整えていきたいと思います。
皆様のご支援のおかげで、私たちは活動を続け、命を助けることができています。
適切な治療をより多くの必要な人たちに届けるべく、私たちも頑張ってまいります。
本年も応援いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
カンボジア・ジャパンハートこども医療センター
院長
神白 麻衣子