謹んで新春のお慶びを申し上げます。
旧年中は、国内外での活動にひとかたならぬご支援ご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
先日発表された今年の漢字は「戦」でした。世界的な報道から「戦」を意識する深刻なシーンがたくさんあった一方で、
サッカーW杯での勇姿も私たちにとって忘れられないものであったと思います。
ジャパンハートの2022年は「再」の一年であったと思います。
パンデミック以来、世界では行動制限が徐々に緩和され、各国の活動地で再び動きを取り戻すことができた一年でした。
特にミャンマーでは各方面の皆さまのご支援を受け、７月から最高顧問である吉岡秀人が手術ミッションを再開することができました。
それまでの間、現地のスタッフは病院を閉じることなく来院する患者さんの診療を継続し、遠方へのモバイル診療も可能な限り行ってくれました。
社会情勢の変化するミャンマーでどのような医療を届けることが効果的なのか、変化の中で柔軟に考え動き続けたいと思っております。
さて、私個人のことを申し上げますと、先日新型コロナ流行以来初めて、約3年ぶりにカンボジアのジャパンハートこども医療センターを訪れました。
そこで感じたのは、現地スタッフが「日本人スタッフについていこう、教わろう」という雰囲気ではなく、
「日本人スタッフと一緒にこの病院を守ろう」という意識、誇りを持っている…そんな姿が印象的でした。
また、病院前のカフェの方が私の顔を覚えてくださっていて、「よく来たな」と涙を流してコーヒーをおごってくれたり、
あの地の人々の温かさを懐かしく感じ嬉しくなりました。
そして2023年、この一年は「活」の一年にしたいと思っております。
カンボジアで多岐にわたる疾患のこどもたちを受け入れることができる環境を作りたい。
ミャンマー・ラオスでも活動の動きをより活発にして、より多くの医療を必要とする方々に届けていきたい。
ボランティアへの参加をずっと待ってくださっている皆さんの活動機会をどんどん作りたい。
国内の離島へき地医療支援に参加する医療者をもっと増やしたい。
たくさんのやりたいことがあります！
皆さまと一緒に活発に活動を盛り上げていきたいと思います。
引き続きの応援、ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
2023年1月1日
特定非営利活動法人ジャパンハート
理事長
吉岡春菜
