7月1日から始まった、ジャパンハートのAC広告。テレビだけではなく、「新聞広告を見て」とお問い合わせのご連絡を下さる方も増えています。
「ACジャパン CM撮影舞台裏のおはなし その1」、「ACジャパン CM撮影舞台裏のおはなし その2」に引き続き、CM撮影の様子をご紹介したいと思います。
3日間かけて行われた撮影のあいだ、ほとんどの時間カメラが回されています。撮影クルーの方がやってくると、すぐさま撮影の準備。どのシーンも逃さず撮影するため、3日間で撮影した映像や写真は膨大な数にのぼります。
15秒、30秒のCMを作る裏では、このようにたくさんの撮影時間が割かれ、様々な人が動いていることを実感し、驚くことばかりでした。
病室での診察は、各ベッドをまわり、患者さんとコミュニケーションをとりながら治療や手術の経過を確認していきます。
手術室にも撮影に入っていただき、吉岡が執刀する手術シーンも撮影しました。
手術室は非常に緊迫しています。医療者で無ければ入る機会などほぼないであろうオペ室、そしてきっと見ることのないオペシーンに、カメラマンの方もとても緊張した面持ちで、長時間撮影を行っています。
「ものすごく神聖な空間で、言葉も出ない」とおっしゃっていたカメラマンの方の言葉が非常に印象的でした。このときに撮影されたオペシーンも、実際のCMでご覧いただけます。
患者さんやご家族には、撮影が入ることの許可を頂き、撮影を行います。みなさん快く撮影に協力してくださいました。少し恥ずかしそうにしながらも、カメラに向けてくれる笑顔がとても印象的です。
通訳さんを介して会話をし、そしてジェスチャーを使ってコミュニケーションをとり、患者さんとの距離を少しずつ縮めながら撮影を行いました。
創設者の小児外科医 吉岡秀人がミャンマーでたった一人始めた活動が、多くの皆様からのご理解とあたたかいご支援により活動の幅を広げ、ジャパンハートは2019年、設立から15周年を迎えます。日頃の皆さんのご支援に、心より感謝いたします。
私たちジャパンハートは、「医療の届かないところに医療を届ける」をミッションに掲げ、ミャンマー、カンボジア、ラオスでの医療活動はもちろん、福祉の分野や人材育成、災害が起こった際に医療チームを派遣する国際緊急救援、また日本国内での僻地・離島での医療支援や、国内の小児がんのこどもたちの「心のケア」など、幅広い分野で活動を続けています。
活動が多岐にわたり、また拡大していく中で、今まで以上に多くの方の力が必要になります。医師や看護師など医療者の方はもちろん、医療者以外の学生、社会人の方など様々な分野の方からのご協力とご支援を求めています。
今回のACジャパンでの広告展開は、より多くの方にジャパンハートを知っていただくきっかけとなることと思います。多くの方に知っていただくことが、より多くの子どもたちの命を救うことにつながります。どうかこのCMが、多くの皆さんに届きますように。