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給食センターの運営に向けて…一期一会

up 2019.06.14

先日、北九州市上下水道局職員の方々にジャパンハートこども医療センター(以下、JHCMC)にお越しいただき、水質検査を実施していただきました。

なぜ北九州市?その理由は…

実は、北九州市上下水道局は「国内外に貢献する上下水道」を重点目標に掲げ、国際協力に取り組まれており、カンボジアでも1999年から国際技術協力を実施されています。その結果、首都プノンペンの水道水は24時間安全に飲むことが可能となりました。
このような長年の技術協力や交流を契機として、2016年よりプノンペンと北九州市は姉妹都市協定を締結しています。
JHCMCでは、2019年7月に給食センターが完成予定であり、本格的な運営開始に向け準備を進めています。衛生的な食事を提供することを目標の一つに掲げており、水の安全性は不可欠と考えています。プノンペンでの水は安全でも、私達の活動拠点であるウドンも安全な水が供給されているのだろうか…検査しなくてもいいのだろうか…そんなことを模索している中、北九州市の取り組みを知り、ぜひご意見を伺いたく不躾ながら玉砕覚悟で連絡を試みました。

玉砕覚悟の結果…

すると、突然の連絡にも関わらず、北九州市上下水道局職員の方からとても親切で丁寧な回答をいただき、その上、カンボジアに長期派遣された経験のある職員の方が出張でカンボジアに来られるとのことから間を取り持っていただき、とんとん拍子でJHCMCへご訪問いただくこととなりました。
今回のカンボジア出張の目的を伺ったところ、プロジェクト対象地域の新規開拓のための現地調査とのことでしたが、ウドンは民間の企業が入っているため、出張の対象外地域とのことでした。それにも関わらず、突然の問い合わせに親身になってご対応いただき、水質検査のためにはるばるJHCMCまで来てくださったのです。

気になる水質検査、その結果は…

今回、2度にわたる水質検査を実施していただきました。1度目は簡易的水質検査、2度目は本検査でした。

給食センターの運営に向けて…一期一会  ジャパンハート

簡易検査の結果(上記写真)、「現時点では水を煮沸しても使えるかどうか判断つかない」とのことでした。詳細を調べるために専門機関へ水質検査を依頼することをご提案いただき、後日改めてサンプルを採取しにお越しいただき本検査を実施いたしました。
本検査の結果、「飲料水としては適切な処理がされていない」ということでした。

感謝、そしてこれから…

安心安全な食事作りには、水の安全が不可欠です。日本にいると当たり前なことも、そうではないということに気づかされる、そんな毎日です。特に水の安全性は目に見えないためわからないことも多く、この経験を通し、多くの方々の尽力によって成り立っていることを改めて感じました。
今回、北九州市上下水道局の方々のご厚意ご協力を得ることが出来たことは本当に感謝してもしきれません。この事実をしっかりと受け止め、自分達にできること、すべきことは何かしっかり考えて実行するのみです。
今回の結果といただいたアドバイスを参考に、私達は毎日の塩素消毒とモニタリングを開始しました。まだまだ走り出したばかりで試行錯誤ですが、一歩一歩進んでいきたいと思います。

給食センターの運営に向けて…一期一会  ジャパンハート

これから先も、私達は感謝の気持ちを忘れず、カンボジアの子どもたちに安心安全な給食を提供できるよう、日々邁進していきます。
ジャパンハートはこのように皆様の温かいお気持ちご協力に支えられ、日々活動することができています。
最後になりましたが、北九州市上下水道局の皆様、この度はジャパンハート子ども医療センターまで足を運んでくださり、本当にありがとうございました。

栄養管理部 岩岡・木村・山田、アドミニストレーター 山下、インターン酒井

がんと闘う子どもと家族の応援団

◇ カンボジア こども医療センター 栄養管理部 始動の詳細はこちらから

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