劇団四季出身俳優や元宝塚歌劇団女優が中心となりデリバリーパフォーマンスを行う『心魂プロジェクト』の皆さんが、また今年もDream Trainにお越しくださいました!
『生きる喜び』を『表現することを通して共有する』を理念に活動される心魂プロジェクト様のミャンマー公演は、ジャパンハートの支援団体でもある一般財団法人 戸沢暢美財団様のバックアップにより今年で3年目となりました。
マンダレーやヤンゴンにある子ども病院、そしてDream Trainの子どもたちに最高のパフォーマンスを届けるための計画・調整は、毎年半年以上前からスタートし満を持して本番を迎えます。
毎年パワーアップする公演。特に今年は、プラネタリウムのようにキラキラ煌めく照明が設置され、これまで以上に本物の舞台で見ているようでした。
また、今回は通訳者もサプライズでした!
なんと、直前に依頼を受けたDream Trainの大学生が担当をし、みんなが想像していた以上に堂々と大役を務めあげてくれたんです。
観客の子どもたちはというと、最初はニコニコ、でも控えめにパフォーマンスを見ていましたが、パフォーマーの皆さんのパワーを受けリズムに乗り手をたたき、ついにはまるでオオカミが仲間の声に呼応するように歌声に自分たちの最大の声を重ねていました。
特に、スワヒリ語の歌『BABA YETU』は第一回公演のときから子どもたちの耳と心に焼き付いたようです。
”Baba yetu, yetu uliye
Mbinguni yetu, yetu, amina
Baba yetu, yetu, uliye
Jina lako litukuzwe”
こんなに難しい歌詞を、昨年も今年も見よう見まねで大熱唱していました。
『ソーラン節』や情熱的な『ラバンバ』の合いの手や、ライオンキングの楽曲『サークルオブライフ』での野生動物のような声も、子どもたちのセンスが光ります。
また、公演の中で、一曲だけミャンマー語の歌詞カードが配られた歌がありました。
それは、『未来の扉』です。
ー君の未来は 君の手の中ー
この一節からはじまる歌詞は、まさに全世界の子どもたちに届いて欲しいメッセージです。
熱心に歌詞カードを見つめるDream Trainの子どもたち。
きっと、子ども病院でも、病気と闘う子どもたちやご家族の心をふわっとあたためたに違いありません。
実は、Dream Trainでの公演中にはもう一つ小さなサプライズがありました。
それは、今年度はじめての ”雨” です。
どんなに事前準備をしてもしきれないのが、連日40度を越える気温への対処です。
病院も施設も、冷房設備が完璧な場所はありません。
今年は暑さが特に厳しくパフォーマンスをする皆さんの体調が心配でしたが、
なんとDream Trainでの公演中に遠くからゴロゴロと雷の音が…
サーっと雨が降り出し、この時期には珍しい涼しい風が吹きました。
まるでみんなの願いが届いたような、奇跡のような一時間でした。
最後は子どもたちが歌とダンスを披露させていただきました
「ありがとうございました!またぜひ来年も来てください!」
そんな気持ちを込めて….!