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【ACジャパン支援キャンペーン開始記念企画】ドクターズインタビュー~医師・押谷知明 編~

up 2024.12.09

今では自身の診療の根幹部分となっているジャパンハートの活動。「途上国医療を経験させてもらった日本在住のプライマリケア医として、途上国とのつながり方を見出していきたい」と語る、押谷医師の想いをご紹介します。

~医師・押谷知明interview~

ジャパンハートでの活動内容について

私は長期ボランティア医師としてジャパンハートこども医療センターの開院プロジェクトに関わりながら、同時に前身の病院・AAMCで外来・入院診療や手術時の麻酔管理などを主に担当していました。
現在は地元神戸で開業し、全年齢を診るプライマリケア医として地域医療に従事しています。

ジャパンハートの海外活動に参加しようと思った理由は?


「子どもに関わる」と「海外」が自分の仕事のテーマで、東南アジアにも元々好感があり医療で貢献したいという思いもありました。医学部6回生でスタディーツアーに参加し吉岡医師の国際医療協力の考え方や「自分のためにここに来なさい」という言葉に感銘を受け、ジャパンハートで活動したいと思ったことがきっかけです。

途上国の現場での経験が、今の国内での医療現場で活かされていると思う/思ったことは?

途上国医療の現場では、限られた医療資源と経済的制限の中、治療での治癒を目指せないことも多く、その結果、「何が本質的にその患者さんと家族に幸せとなるのか」を突き詰めて考える場面が多かったです。現在プライマリケア医として病気だけではなくその人・家族全体を診る診療場面が多く、途上国で学んだことは自分の診療の根幹部分として大切にしたい土台となっていると思います。

海外に行った前と後で変わった、ご自身の考えや課題意識があればお聞かせください。


現地で活動する中で、日本に比べカンボジアは地域コミュニティーの力やつながりを強く感じました。現代の日本では、逆に人と人、地域のつながりが減少し、多くの社会課題の背景となっています。病気発見や治療、健康維持など医療の現場においてもこのつながりは重要だと感じています。現在自分が地域医療に従事する中で、街の診療所が患者さんと地域社会とのつながりのハブのような存在になれることを目指しています。

今回のACジャパン広告キャンペーンのテーマは”つながっている”です。ご自身にとって、医療において途上国と日本とで”つながっている”と思うものはありますか?

私は帰国後も、現地スタッフの皆さんと実際にお会いしたり、現地とzoomでの症例カンファレンス等に参加させてもらう機会もあったので今でも繋がっていると感じることは多くあります。
また、自分の経験からジャパンハートのボランティアは日本の医師のキャリアアップにつながると強く感じています。
しかし、海外医療に興味はあるものの、経済面や家庭事情、医師としてのキャリア形成がネックとなり諦めている医師がたくさんいるのも実情です。
そのため、帰国後は海外医療に興味や想いのある医療者とジャパンハートが提供できる素晴らしいコンテンツがうまくつながるような企画の開催や、学会発表を通しての活動広報などを行なってきました。今後は両国の若手医師が日本の病院と途上国をローテートできるようなシステム構築ができると理想的だと感じています。
現地で活動する医師に比べると微力な活動ですが、途上国医療を経験させてもらった日本在住のプライマリケア医として、途上国とのつながり方を見出せればと思っています。

▼7月1日より新たなACジャパン支援キャンペーンがスタート
ナレーションに江口洋介氏 ―東南アジアでの活動と日本の医療の「つながり」を描く―

https://www.japanheart.org/topics/press-release/240701_acjapan_newad_japanheart.html

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