ミャンマーや国内の離島、東日本大震災、スマイルスマイルプロジェクト……ジャパンハートのボランティアから職員となり、長年にわたり各現場で活躍した印東看護師。幅広く活動してきたことで得られたものが多くあったそうです。今回はそんな彼女へのインタビューを紹介します。
~看護師・印東真奈美interview~
ジャパンハートでの活動内容について
2009年にミャンマーと国内の離島病院での活動に参加しました。その後は病院勤務と並行しながら2010年からスマイルスマイルプロジェクト、2011年に東日本大震災医療支援活動、2019年にミャンマー短期ボランティアに参加し、また大阪マラソンのチャリティーランナーとしてジャパンハートを応援しました。2021年~2023年はスマイルスマイルプロジェクトのスタッフとして活動しました。現在は教員をしながらできる活動に参加しています。
ジャパンハートの海外活動に参加しようと思った理由は?
看護師を目指した理由の一つにいつか途上国での医療活動に参加したいという思いがありました。看護師4年目の時に勤務先の大学病院で開催された講演会でジャパンハートを知りました。医師・看護師から現地での医療活動のお話を伺えたこと、吉岡先生の「悩むなら一歩踏み出してみたらいい」という言葉に背中を押され参加を決意しました。
途上国の現場での経験が、今の国内での医療現場で活かされていると思う/思ったことは?
日本とは違う医療現場で自分の判断の不確かさや看護師としての未熟さを痛感し、学び続ける責務、そして「機を逃さない」看護を実践できるようになりたいと思い救急看護認定看護師となりました。スマイルスマイルプロジェクトで子ども達とご家族、医療者の方と連携し夢の実現にむけて調整を進めていく中で機を逃さない介入はとても重要であり、途上国での経験と積み重ねてきた事が今の自分の看護実践に活きていると実感しました。
海外に行った前と後で変わった、ご自身の考えや課題意識があればお聞かせください。
海外での医療活動や共同生活を通して「こうあるべきだ」という考えに縛られた自分の視野の狭さや、責任を持つことの重圧、これまでの意識の低さを痛感しました。患者さんとご家族の心に寄り添うためには素直さと謙虚な姿勢で学び続けること、相手を知り尊重することの重要性を改めて実感しました。
今回のACジャパン広告キャンペーンのテーマは”つながっている”です。ご自身にとって、医療において途上国と日本とで”つながっている”と思うものはありますか?
途上国でも国内の様々な医療現場でも、病気と向き合う患者さんとご家族を支えたい、少しでも力になりたい、そういった医療者の想いはつながっていると感じています。また、以前スマイルスマイルプロジェクトに参加されたご家族から「自分たちが頂いたサポートや支援してくれた方々の想いを今度は自分たちが繋げていきたい」という声を頂いた事がありました。想いは様々な形でつながっていくのだと思います。
▼7月1日より新たなACジャパン支援キャンペーンがスタート
ナレーションに江口洋介氏 ―東南アジアでの活動と日本の医療の「つながり」を描く―
https://www.japanheart.org/topics/press-release/240701_acjapan_newad_japanheart.html