この度、日本人看護師の提案から、ワッチェ慈善病院に勤務するミャンマー人に対して、B型肝炎ワクチン接種を行いました。
これから合計3回接種する予定です!
以下に、ミャンマーにおけるHBV・HCV感染症・ワクチン接種の現状を、調べた範囲で紹介します。
【HBV・HCV感染の割合】
2016年のMyanmar Timesの記事によれば、2015年の調査ではミャンマーにはおよそ500万人の肝炎患者がいます。(ミャンマーの人口が5300万人なのでおよそ10人に1人が肝炎です) HBV感染症の罹患率は6.5%、HCV感染症の罹患率は2.7%、共感染は6.7〜9.5%です。私たちが活動するワッチェ慈善病院は、マンダレー近郊にあり、HBV・HCV感染者は約7%です。
【HBVワクチン接種】
ミャンマーでは約10年前から子供へのHBVワクチン接種に取り組んでいます。しかし、田舎ではワクチンを冷やしたまま届ける冷蔵流通システムが整っておらず十分行き渡っていません。また、医療従事者などのハイリスク群・小さい時にワクチン接種を受けられなかった子供 達・孤児などへはワクチン接種がなされていないそうです。
今後も、ワッチェが安心して働ける場所であり続けられるように、みんなで様々なリスクへの対応策を考えていきます。
ミャンマー 長期ボランティア医師 大江 将史