ミンガラーバ―!
Dream Trainの子どもたちは、日ごろから日本人ボランティアや日本人の支援者さんとの関わりも多く、その影響を受けて「日本人ともっと仲良くなりたい!」「日本語を話したい!」と、日本語に興味を持つ子も少なくありません。そしてその中でも、本格的に日本語を学びたいと思う子もいます。Dream Trainでは、日本語を学んだ子の成果の場として、毎年行われている日本語能力試験(Japanese-Language Proficiency Test、以下「JLPT」)に挑戦しています。今年も20名の子どもがJLPTに挑戦する予定でした。
JLPTは、毎年7月と12月に試験が行われており、今年も例年通り開催されるはずでしたが、新型コロナウイルスの影響で7月、12月共に中止となってしまいました。本試験が中止となってしまい、肩を落とす子ども達でしたが、それでもみんな日本語の勉強に意欲的でした。そして、モチベーションを下げずに、頑張りを何とか発揮できる場はないかと考え、「N5/N4日本語能力試験 in Ⅾream Train」を開催することにしました。
正式な資格としてではありませんが、本番さながらの試験をやるよ。みんな頑張れる?と伝えた時の子どもたちは「絶対やる!頑張る!」と、1つの光を見つけたかのようなキラキラ光る目で、試験に臨むことを約束してくれました。
全員合格に向けて
高校卒業・大学入学試験が毎年2月にあるため、試験終了後から各レベルに分かれて授業を組み、本格的に日本語の勉強をし始めます。時には自分の弱い気持ちに負けてしまい、「授業に行きたくない。もうやらなくてもいい」と言う子もいました。「これからも、やりたくないことがあったら弱い気持ちに負け続けるの?」「どうして日本語をやりたいと思ったのか、もう1度思い出してごらん。」そう話し合った子どももいます。勉強したい気持ちはあるのに、なかなかテストの点数が上がらずに悩んだ子もいました。
試験があるとはいえ、約1年間同じ気持ちを保ち続けることは誰でも難しいと思いますが、それでも、何度も負けそうになる心を自分なりに奮い立たせ、試験当日までみんなよく頑張りました。
結果発表の日
N5/N4で13名が受験し、7名が合格することができました。受け取った賞状を空にかざして見ながら飛び跳ねて喜ぶ子、残念ながら不合格になり、悔し涙を流した子もいます。「日本語への気持ちを、そんなに強く持っていてくれたんだ..一生懸命勉強したんだな。」そう感じました。
頑張り続けたその姿勢を、たくさんたくさん評価してあげたいです。「試験に受かることだけが大切じゃないよ。だから日本語を嫌いにならないでね。」この言葉をどう受け取り、今後に活かしてくれるのか、子どもの行動を楽しみに待ちながら、学んだ日本語を発揮する機会を、私たちはつくってあげたいと思います。
合格した子は更に上のレベルに、不合格だった子は悔しさをバネに、ぜひ来年度も挑戦してもらいたいです。
最後に
子どもたちが口をそろえて言う言葉があります。
「日本人が好き。」「日本語は楽しい。」
この気持ちをこれから先も持ち続けてもらえるように、サポートし続けていきます。
子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!
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