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【養育施設Dream Train/ミャンマー】卒業生インタビュー(ティン ニラー ウィン さん)

up 2025.04.08

4月。Dream Trainも出会いと別れの時期です。

今年、大学の卒業が無事に決まり、Dream Trainを卒業するTin Nilar Win(ティン ニラー ウィン )にDreamTrainでの生活についてインタビューをしました。大学に進学した後にコロナで学校に行けない時期なども経験しましたが、まじめに取り組んだおかげで、この度卒業することができました。

これまでの経験と今後の希望を語ってくれました。

【養育施設Dream Train/ミャンマー】卒業生インタビュー(ティン ニラー ウィン さん)

1. Dream Trainに来るまでの道のり

Q:Dream Trainに来るまでのことを教えてください。
2014年、15歳のときにDream Trainに来ました。私の地元ザガインの村には高校がなく、進学するにはヤンゴンに出るしかありませんでした。三姉妹の真ん中で、家族は農業を営み、母は主婦、父はマンダレーに住んでいました。経済的にも厳しい状況でした。

Q:なぜDream Trainを選んだのですか?
学ぶ場所が必要だったからです。Dream Trainの支援がなければ、ヤンゴンでの生活も、学校への通学も叶いませんでした。

2. Dream Trainでの生活

Q:生活していた期間はどれくらいですか?
約10年間生活しました。途中、コロナの影響で2年間は学校に通えない大変な時期もありました。大学進学後は大学の寮で暮らしていましたが、長期休暇にはDream Trainに帰ってくることもありました。

Q:楽しかったことは何ですか?
一番は食べ物です。村ではお肉を食べる機会はめったになく、市場もバイクで30分かかる場所にしかありませんでした。Dream Trainでは、様々な料理を楽しむことができ、とても嬉しかったし、とにかくおいしかったです。また、日本語の勉強も楽しく、学ぶこと自体が新鮮でした。

Q:特に頑張ったことは?
日本語の勉強に力を入れました。N2も取得し、大使館主催のスピーチコンテストでも準優勝しました。実は前年にお姉さんが優勝していて、それを見ていてとてもうらやましかったんです(笑)。私も日本を訪れ、東京や福島に行く機会がありました。

Q:Dream Trainの生活で困ったことは?
Dream Trainの環境には感謝していますが、時には子どもが多くて、小さい子もいるからうるさくて、勉強に集中できないこともありました。特に受験の時期は、静かで集中できる空間が恋しくなることもありました。

Q:自分がDream Trainで一番変わったと思うことは?
考え方と知識です。Dream Trainに来る前は、外の世界をほとんど知りませんでした。勉強や人とのコミュニケーションを通じて、どうすればいろんな人と関係を保てるかをよく考えるようになりましたし、勉強もたくさんできたので、いろんな知識を得ることができました。大きく成長できたと感じています。

【養育施設Dream Train/ミャンマー】卒業生インタビュー(ティン ニラー ウィン さん)

【養育施設Dream Train/ミャンマー】卒業生インタビュー(ティン ニラー ウィン さん)

3. 卒業後の歩み

Q:Dream Train卒業後は何をしていますか?
大学でコンピューターサイエンスを学び、卒業しました。JavaやC#などのプログラミング言語を学びました。でもプログラミングは難しかったです。新型コロナで学校が休みだった時には、日系企業でも約1年間働き、総務や翻訳の仕事を経験しました。

Q:これからの目標は?
いつか、日本に行きたいです。東京のホテルで働いているお姉さんと一緒に住みたいと思っています。私も日本で新しい経験を積みたいです。

Q:どんな人間になりたいですか?
Dream Trainで支援を受けた経験から、今度は私が支援を必要としている子どもたちを助けられる人間になりたいです。私が困っていたときにDream Trainに助けてもらったように、今度は私が、困っている子を助けられるような人になりたいと思っています。

【養育施設Dream Train/ミャンマー】卒業生インタビュー(ティン ニラー ウィン さん)

4. 支援者の皆様とDream Trainへのメッセージ

Q:支援者の皆さんやこれから入所する子どもたちに伝えたいことはありますか?
まず、私の教育を支えてくださった里親さんに心から感謝申し上げます。私は、人を助けられる人になれるよう頑張ります。そして、勉強はとても大切です。子どものときに勉強をおろそかにすると、大人になってから必ず困ります。今、勉強できる環境にある子どもたちには、ぜひその機会を大切にしてほしいと思います。

【養育施設Dream Train/ミャンマー】卒業生インタビュー(ティン ニラー ウィン さん)

次の目標に向け、まっすぐな目で答えてくれたティン ニラー ウィン。
彼女の今後の活躍を私たちも願っています。
ジャパンハート ミャンマー 小林

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Dream Trainでは今年度も新たに入所予定のこどもが15名おります。
それに伴い、新たに里親を募集しております。ぜひご関心のある方は以下のページをご確認ください。
https://www.japanheart.org/donate/foster-parent/myanmar/

子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!

Dream Trainインスタグラム
https://www.instagram.com/dreamtrain_yangon/?hl=ja

Dream Train You-Tubeチャンネル
https://www.youtube.com/watch?v=PCVE0fBt5Ew&t=9s

▼プロジェクトの詳細はこちらから
Dream Train 子どもたちの夢や未来を育む養育施設

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