みなさんこんにちは!Dream Train長期看護ボランティアの戸田です。
ミャンマーで初めて迎えた雨季が過ぎ、今年は大きな集団感染が起こることなく、無事に雨季を乗り越えることができました。
さて、毎年この時期は、日本とミャンマーを行き来し、小児歯科医として活動されている松本先生に歯科検診を行っていただいているのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で日本からの来訪ができず、先生の検診ができませんでした。そこで、今年は私が全員分の口腔内を確認することにしました。
多くの日本人は、両親から歯磨きの方法や必要性を教わってきているので、子どものころから理解して実践していると思います。私もその1人でした。
しかしミャンマーでは、必ずしもそうとは限りません。村で歯磨きをしたことが1度もなく、Dream Trainに入所して初めて歯磨きを習う子どももいます。
新入所児は入所時に口腔内を観察するのですが、歯は欠損し、ほぼ歯の原型をとどめていない子や、複数の歯が真っ黒に染まっているのを初めて見た時は、とても驚き、どうしてこんなことが起こるのか、不思議に思いました。そして、明らかに深い虫歯であるのに「痛くない」と言うので、これもまた驚きでした。歯磨きがいかに大切か、私自身の気づきにもなり、歯磨き指導の必要性を感じるきっかけになりました。
私だけでは指導が行き届かないところは、一緒に生活している高校生や中学生のお兄さんお姉さんが、実際に自分が磨く様子を見せながら教えてくれたりしています。
そして今回の検診で口腔内を見てみると、数か月前に入所したばかりの子どもたちの口腔内は明らかに綺麗になっていて、歯磨き習慣の定着が目に見えてわかり、とても嬉しかったです。
しかし、その中でもやはり治療が必要な子どももいます。特に小学校低学年の子どもは十分なブラッシングができておらず、磨き残しが目立ち、痛みを訴える子もいます。
その際には、ヤンゴン市内にあるSHWE BHONE Dental Care様にご協力をいただきながら、治療を行っています。
行き慣れない場所や見慣れない器具、初めて経験する歯科治療に戸惑う子どもたちですが、先生の丁寧な説明と早い治療に、「大丈夫だった!」と、治療後は安心した様子で笑顔を見せてくれます。
こうして、子どもたちの歯の健康を守ることができ、子どもたちは安心して日々の生活を送ることができています。
松本先生、SHWE BHONE Dental Care様、子どもたちの健康管理にご協力いただき、また継続的に関わってくださり、本当にありがとうございます。
コロナも落ち着き、来年度は松本先生が検診に来てくださることを願って、子どもたちの綺麗な歯を見ていただけるように、そして、いつまでも自分の歯でおいしいものを食べていけるように、今後も指導を続けながら、子どもたちの歯の健康を守っていきます!
子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!
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