ジャパンハートミャンマー事業部の小林です。
ミャンマーでは雨季が明け、少しずつ過ごしやすい季節になりました。とはいえ、引き続き日差しは強く、暑い日々が続いておりますが、ショッピングモールなどではクリスマスの飾り付けも一部始まる様子も見受けられます。
日本から見ると違和感があるかもしれませんが、東南アジアにいると暖かいクリスマスはあたり目の光景です。私も東南アジアでの生活が3年目となり、この光景に一切違和感を覚えなくなりました。久々に日本の冬を体感してみたいです。
さて、そんな11月の医療活動について、報告いたします。
2024年度の手術件数推移
10月の治療実績
手術ミッション数:4回
・小児心臓カテーテル治療:15件
主な症例:心室中隔欠損、心房中隔欠損、動脈管開存、肺動脈狭窄など
・小児外科手術:7件
主な症例:ウィルムス腫瘍、胆道閉鎖、肝腫瘍、胆道拡張症など
・口唇口蓋裂手術:96件
主な症例:口唇裂、口蓋裂、横顔裂など
・ワチェ慈善病院での手術活動:68件(うち小児手術:22件)
11月の医療活動ハイライト
・11月上旬、大阪市立総合医療センターの杉山央先生が小児心臓手術のために、中旬に岡山医療センターの中原 康雄先生が小児外科手術のためミャンマーへお越しくださいました。お二方とも長きにわたり、ミャンマーへの医療活動支援のために尽力くださっております。
・今回の口唇口蓋裂手術ミッションではミャンマーの南西部で活動をいたしました。想定以上に患者が集まり、11月の小児患者の合計数は昨年以上、成人患者と小児患者の合計手術件数は昨年とほぼ同等となりました。
・ワチェ周辺の情勢は不安定な状況が続いており、外出控えもあり、病院へ来る患者数も減少しています。一方ヤンゴンでは医療ニーズは高く、患者数も昨年と比べ、変動はありません。
杉山先生による心臓カテーテル手術ミッションの様子です。
現地医師も参加し、積極的に手術に参加していました。
中原先生の小児手術ミッションの様子です。今回も長時間にわたる手術が行われました。
口唇口蓋裂ミッションでは想定以上の人数の患者さんを治療することができました。
情勢不安が続く、ミャンマー。しかし、医療のニーズは変わらず存在します。
通常、日本の病院では1年に1件あるかないかという症例も、ミャンマーでは何名もの患者が手術を待っております。クーデターからそろそろ5年が経過しようとしているミャンマー。医療者の数もその当時から回復はしていないように見受けられ、医療のニーズも引き続き高い状態となっています。
このミャンマー情勢でも医療活動を継続していくため、ぜひ引き続き応援のほど宜しくお願い致します。
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