【養育施設Dream Train/ミャンマー】アルビレックス新潟ミャンマー様へ感謝を込めて

up 2024.12.04

ミャンマー

2015年から養育施設Dream Trainのスポーツ教育を支えてくださった、アルビレックス新潟ミャンマーサッカースクール(以下、アルビレックス)様が、このたびミャンマーでの約10年にわたる活動を終了されました。
私たちはこの10年間の歩みを振り返り、心からの感謝を込めて、そのご支援の軌跡をここに記します！

初めての出会いで触れた熱い想い

2015年2月11日、当時の日本人コーチがたくさんのサッカーボールが詰まったネットを背負って、ジャパンハートミャンマーの事務所ご訪問くださいました。
「サッカーを通じてスキルだけでなく、マナーやルールを守れる人を育てたい」「サッカーで世界を笑顔にする」という熱い想いを語ってくださったその姿を、今でも鮮明に覚えています。

その後、コーチが代わっても、志は変わることなく、無償で続けてくださったサッカークラスは子どもたちにとって大切な学びと楽しみの時間となりました。
さらに、アルビレックス様はサッカーユニフォームやスパイク、ボールなどの物資も寄付してくださいました。
これらのグッズは子どもたちにとって特別なものであり、サッカーに対するモチベーションを大きく引き上げ、背中を押してくれました。

未来を築くための貴重な学び

アルビレックス様は単にサッカーを教えるだけでなく、子どもたちに将来の選択肢について真剣に向き合う場を提供してくださいました。
ある男の子がサッカーを職業にしたいと夢を語った際には、プロの道がいかに厳しいか、またどんな職業にも見えない努力が必要であり、勉強から逃げることはできないことを丁寧に教えてくださいました。
サッカーを通じて自律を促す指導に、私たちも深く感銘を受けました。

▼活動レポートより、当時の様子をご覧ください。
未来へ〜人生の岐路を迎えて：後編

忘れられないたくさんの思い出

2015年2月24日、初めてのサッカークラスには男女40名の子どもたちが参加し、その後も定期的なクラス実施に加えて、多くの交流大会にご招待いただきました。
ダンスを練習していた子どもたちが、大会を盛り上げるチアリーダーとして活躍したこともありました。
日本、カメルーン、インドのチームと戦った時、そして子どもたちが率先して会場の片付けやゴミ処理を手伝ってくれたことは、今でも心に残る思い出です。

さらに、2017年8月には、ジャパンハートが医療活動を行うサガイン管区のワッチェ村で開催された3村対抗サッカー大会にも参加しました。
9時間に及ぶバス移動の翌日、3つの村とDream Trainによるトーナメント戦が行われました。
Dream Trainは完全なアウェイ環境でしたが、村の子どもたちや大人たち、そしてワッチェ慈善病院の看護師さんたちの熱烈な声援を受け、子どもたちは目を輝かせ、全力でプレーしました。

コロナ禍にも情勢にも負けず、継続された支援

コロナ禍においては、オンラインサッカークラスだけではなく、オンラインチアダンスクラスもご提供いただき、子どもたちは新しい形で体を動かす楽しさや学びを得ました。
また、Myanmar Careプレゼンツ「オンライン交流会」をアルビレックス様が調整くださり、ヤンゴンユナイテッドFCで活躍する二名のプロサッカー選手に時間が足りなくなるほどたくさんの質問をしました。

同年、アルビレックスシンガポールのホームゲームを応援するため、みんなでサポーターズソングを歌いました。
制作した動画がスタジアムで流れたことは大きな喜びでした。
こうした小さな体験が子どもたちの自信を育み、未来への原動力となりました。

▼サポーターズソングを歌う様子はこちらからご覧ください。

感謝。そして、未来へ

2021年、クーデーター後はミャンマーでのインターネット接続制限によりオンラインサッカークラスが一時中断されたこともありました。
しかし、再開に向けて尽力してくださり、現在まで日本人コーチとミャンマー人コーチによるご指導が続いてきました。
この心身共に厳しい時期を子どもたちの名前を呼びながら励まし、子どもたちの成長を一緒に見守っていただけたことに心から感謝しています。

アルビレックス様との10年の歩みは、子どもたちの人生に深く刻まれています。
どのような状況下でも、サッカーを通じて努力を継続することの大切さや、夢に向かって進む喜びを教えていただきました。これらの経験は、子どもたちにとって大きな糧となり、未来への希望を育んでくれました。

アルビレックス新潟ミャンマーサッカースクールの皆様、これまで多大なご支援をいただき、本当にありがとうございました。
心からの感謝を捧げるとともに、またいつかお会いできる日を楽しみにしています。

ジャパンハートミャンマー Dream Train担当那須田