活動レポート

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ジャパンハート ミャンマーの児童養育施設と医療支援の現場より(2)

up 2024.10.02

こんにちは、ミャンマー事業部の小林です。
ミャンマーでの9月の活動ハイライトをご報告いたします。

医療活動支援について

9月は合計62件の手術を行いました。
引き続きミャンマーでは不安定な情勢が続きますが、できることを行ってまいります。

●口唇口蓋裂総合治療の現地人材育成を行いました。

日本から口腔外科医の古郷幹彦先生(なにわ歯科衛生士専門学校・校長)と岸先生(ジャパンハート認定医)にミャンマーへお越しいただき、口唇口蓋裂の治療に関する講義を実施しました。
ミャンマー各地から歯科医師が総勢30人が集まり、3日間みっちり講義や実技のレクチャーを実施し、受講生たちにとって非常に満足度の高い時間となりました。

これは2019年よりスタートした口唇口蓋裂総合治療プロジェクトの一貫で、口唇裂や口蓋裂を持って生まれた患者さんたちが、適切な専門治療を受けられる体制を作って行くことを目指しています。
これからも各分野の専門家にお越し頂きながら、人材育成や体制整備を進めていく予定です。

古郷先生、岸先生ありがとうございました!
※岸先生のインタビュー記事もご覧くださいませ。
https://www.japanheart.org/topics/drkishi_240911.html

 
●台風による避難民約100名へ医療支援を行いました。

東南アジアを襲った台風11号の影響により、ミャンマー各地が大雨に見舞われ洪水や土砂崩れが相次いで発生しています。
特に北東部から中部にかけての地域では、洪水被害が深刻化しています。
ジャパンハートが連携しているワッチェ慈善病院の近隣地域において約100名の方が避難しているとの情報を受け、医療者を派遣し、避難民への医療支援を行いました。

児童養育施設Dream Trainの活動について

9月のDream Trainの状況をお届けいたします。
試験やイベントも多く、勉強をはじめ、子どもたちの日頃の姿勢にも変化が見られた月でした。

●Dream Trainの施設内定期試験が始まりました。

試験と言うことで、Dream Train全体として学習に対する意識が高まり、子どもたちが自主的に勉強する姿を多く見るようになりました。
勉強が好きではないと公言していた子どもも、友達と一緒にノートを開き、わからないことを教え合う姿勢がとても印象的で、スタッフもその様子に驚いています。
停電時には外からの自然光が差し込む窓際や涼しい風が吹く大きな木の下で、それぞれが最も集中できる場所を見つけて自主勉強に取り組む子どもたちの姿が見られました。
今は採点中です。試験勉強お疲れ様でした!

 
●子どもたちの似顔絵イベント

9月5日、Dream Trainに創設者の吉岡秀人が訪れ、1年半ぶりの似顔絵イベントが開催されました。
小学生から美術大学生まで幅広い年齢の子どもたちが参加し、真剣な眼差しで見つめながら熱心に描く様子が見られました。
電力不足でエアコンが効かない図書館の中、大雨の音を背景に、静かに絵を仕上げていく子どもたち。
最後には完成した作品を披露し合い、温かい拍手と笑顔があふれる素敵な時間となりました。

 
●第二回 知育ゲーム大会

昨年秋に続き、タングラム、ブロックビルディング、チェスの3つのゲームでチーム対抗の知育ゲーム大会が開催いたしました。
子どもたちは自分たちの創造性を発揮しながらチームで話し合い、制作の目標を決めるなど協力してゲームに取り組みました。このようなイベントを通して、論理的思考力や集中力を育む貴重な経験を積むことができました。
今後も子どもたちが楽しく学びに参加できる機会を提供していきたいと考えています。

情勢に加え洪水などの影響もあり、ミャンマーでは落ち着かない情況が続いております。
そんな中でもジャパンハートは私たちにできる支援を進めてまいります。
引き続きミャンマーの活動を温かく見守っていただけますと幸いです。

▼ミャンマーの活動詳細はこちらから
ミャンマー

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