活動レポート

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「夢を描き・育てる」子どもたちとスタッフの物語⑩ ~Dream Trainの現場から~

up 2023.09.20

いつも活動へのご支援をいただきありがとうございます。元インターンの永田です。
本日のインタビューは、子どもたちを最も側から支える役割である「ケアギバー」として働く、スーテットゥエさんです。

自己紹介をお願いします。

Dream Trainでケアギバーをしています。スーテットゥエと申します。
ここで働いて5年目になります。以前は自営業の仕事をしていました。

仕事内容について教えてください。

ケアギバーの仕事は一言でいえば、「ここで暮らす子どもたちに関すること全て」です。
子どもたちの成長と健康を念頭に、朝から夜まで泊まり込みで仕事をしています。
健康については言うまでもありませんが、心と体そして、学力の全てがバランスよく成長できるように、また、子どもたちを褒めて伸ばすことを心がけています。

ケアギバーの仕事のスケジュールについて教えてください。

具体的には子どもたちが起きてから朝ごはんを食べ、学校に行き、学校から帰ってきて、その後、塾などの時間を過ごし、夕食を食べ、寝るまでの子どもたちの予定に合わせ、子どもたちの動きと共に仕事をしています。
ケアギバーは全員で11人です。仕事のシフト上では、泊まり込みの48時間勤務をして、その後2日休みというシフトとなっており、一カ月のうち半分はこのDream Trainに泊まり込み仕事をしていることになります。
シフトの都合上、自分自身の家にいない時間も多いのですが、Dream Trainは第二の家のように感じています。

なぜDream Trainで仕事をしようと思ったのですか。

私自身も一児の母で、Grade1(小学校入学前の準備学年)の娘がいます。
子どもが好きであるのと共に、子どもの世話をするのが得意なので、楽しみながら仕事ができると思い、Dream Trainでの仕事に応募しました。

子どもたちとの思い出を教えてください。

コロナやクーデター前では、イベントも多かったので子どもたちと一緒にイベントに行ったり、遠足に行ったりする機会もありました。
子どもたちがDream Trainの外で見せた、初めてのものを見たときの輝く笑顔はとても印象に残っています。
その中でも特に思い出深いのは、「ジャパン・ミャンマーブエドー」ですかね。
日本とゆかりのあるDream Trainの子どもたちが、日本とミャンマーの友好を示すイベントの一つに行き、楽しそうに過ごす姿は、何か特別なものにも思えました。

学校から帰宅した子どもたちを優しく迎えるスーテットゥエさん

Dream Trainでケアギバーとして働く中で、大事にしていることは何ですか。

子どもたちの年齢や成長度に合わせて、目線を合わせて成長をサポートすることです。
Dream Trainには100人以上の子どもたちがいますが、年齢も違いますし、出身も違えば、性格も違います。
一様に子どもたちを扱うのではなく、それぞれの子どもたちが段階を踏んで一歩ずつ成長していけるように、支えていくことが大事だと思っています。

働き始めのころは子どもたち一人一人を見ることはおろか、子どもたちを上手く扱えないとさえも感じました。
でも、子どもたちと過ごす時間を重ねていくにつれて、子どもたちを自分の家族のようにも感じられるようになり、ケアギバーとして役に立てるようになったと思います。

Dream Trainについて、スーテットゥエさん自身としてどのように受け止めていますか。

第一には、日本にとっては外国のとある一国であるミャンマーの子どもたちの成長を支援してくれている有難い場所だと思います。
特に子どもたちの意思を尊重しており、子どもたち自身が何をしたいのかを優先する姿勢が素晴らしいと思っています。
私の家族も私がこのような日本のボランティア組織で働いていることをよく思ってくれています。

Dream Trainの子どもたちへ一言お願いします。

教育のために故郷の村から出てきて、様々な人の協力を得て、ここで学んでいるということを忘れずに、子どもたち自身の人生のために、また家族、故郷の村のために、そしてミャンマーのためになる大人に成長してほしいと思っています。

子どもたちの一番近くで成長を見守るケアギバーのスーテットゥエさんだからこそ語ることのできる、熱意のこもった多くの言葉を受け取ることのできた大変有意義なインタビューでした。
子どもたちの成長を願い、熱意をもってご指導くださるスタッフさんあってこそのDream Trainだと改めて感じさせられました。
次回のインタビューもお楽しみに!

Dream Trainでは、2023年度に新たに入所する子どもたちの里親となってくださる方を募集しています。
里親制度とは、毎月5,000円から、Dream Train の子ども(里子)の生活費、教育費、職業訓練費等を継続的に支援いただく制度です。
お申込みいただくと、里親様ごとに1名の子ども(里子)をご紹介し、里子が経済的に自立しDream Trainを卒業するまで1対1で支援をいただきます。
2022年度の里親様の募集は終了しておりますが、2023年度も15名程の子どもたちを受け入れ予定です。
里親制度の詳細やお申込みはこちらをご覧ください。
https://www.japanheart.org/donate/foster-parent/myanmar/

子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!

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https://www.instagram.com/dreamtrain_yangon/?hl=ja

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https://www.youtube.com/watch?v=PCVE0fBt5Ew&t=9s

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Dream Train 子どもたちの夢や未来を育む養育施設

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