こんにちは、Dream Train General Managerのミャッミャッカインです。
8月19日、私たちは、Grade7(中学生)以上の子どもたちを対象としたアクティビティを行いました。
タイトルは「目標や夢の設定」です。
この活動を行うきっかけとなったのは、Dream Trainの子どもたちにそれぞれの夢を尋ねても、なかなか明確に答えることができない様子だったからです。
アクティビティの冒頭で、子どもたちに「〇〇したい・〇〇になりたいと思ったことはありますか?それは何ですか?」と質問してみました。すると、誰からも返事がありませんでした。
そこで、次の質問をしました。
それは、「なぜDream Trainにいるのか?ここにいる間の夢は何ですか?」という質問でした。
この質問にも、まだ答えにくいようでした。
そこで、また質問を変えて、「なぜ、学校に行くのですか?」という質問をしました。
すると、男の子からは試験に合格するため、女の子からは教養を身につけるためという答えが返ってきました。
その答えを受けて、私は目標や夢とは何かを説明しました。
目標とは?夢とは?
私たちの「なりたい」という願望や思いが、その人の目標になります。
目標を設定するのならば、現実的であり、長所と短所が考慮されており、自分の価値観に合ったものでなければなりません。
また、年齢に応じて自分の目標を考え、必要であれば再度設定することが大切です。
目標を設定する練習として、子どもたちに絵を描くアクティビティを提案しました。
ルールは簡単で、2分以内に自分自身のアイディアで何かしらの絵を描くこと。それは、決してきれいな絵でなくても大丈夫です。
子どもたちと同時に、私も一緒にホワイトボードに絵を描きました。
絵を描いた後は、グループに分かれて、絵をどのように描いたかについて話し合ってもらいました。そして、数人の子どもたちに、絵を描くためのプロセスを簡単に発表してもらいました。
そして、目標を設定することも、絵を描くこととほとんど同じだということを伝えました。
目標を設定するためには、ステップバイステップで計画をすることが必要なのです。
S.M.A.R.Tゴール
達成可能な目標とは、S.M.A.R.T=Specific(具体的)、Measurable(測定可能)、Attainable(達成可能)、Relevant(関連性)、Time bound(時間制限)の4つの要素からなる目標でなければなりません。
子どもたちが絵を描く際に踏んだステップと同様に、以下のプロセスが大切になります。
・自分が一番なりたいもの、つまりゴールを決める(長期的なゴールでも短期的なゴールでも良い)
・目標に到達するために、やるべきことを考える
・強み、弱み、価値、現実の状況などから、成功するためのステップを分析する
・目標が決まったら、ステップ・バイ・ステップで順序よく活動を組み立てる
ケーススタディー
より具体的な目標設定の練習として、子どもたちに以下の事例を使った質問をし、グループワークと発表をしてもらいました。
Aくんは、Dream Trainの優秀な生徒で学校に通っています。
しかし、Dream Train内の塾には参加したがりません。
学校の授業にはきちんと参加していますが、時々、学校の授業があるにも関わらず友達からサッカーに誘われると断れません。
ある日、Dream Trainの生徒たちは、英語でエッセイを書くことになりました。
提出期限は一週間です。そのエッセイで一番高い点数を取った人は、日本へ行くことができます。
Aくんは日本に行きたいと言っています。
問1. Aくんの1週間の野望・目標は何でしょうか?
問2. あなたがAくんだったら、目標に向かって何をしますか?
グループワークや発表の中で、多くの子どもたちは、目標や夢が何であるかを理解し目標に到達するための計画を描くことができたことがわかりました。
また、人生における短期・長期の目標設定がいかに重要かを伝え、目標達成のためのステップを考えることができました。
最後に、宿題として、一週間の目標を設定し、その目標達成のための計画を書いてもらうことにしました。
後日、提出された計画書を施設の壁に貼り出すと、S.M.A.R.Tな目標を立てることができるようになったことを視覚的に実感することができました。
目標を明確化してみよう
その翌月、学年の異なる子どもたちに、それぞれの状況に応じた目標を設定してもらいました。
すでに大学入学試験に合格している子どもたちには将来の目標を、来年3月に入学試験を受ける子どもたちには半年後の目標を、Grade10・11(高校生)の子どもたちには2024年と2025年に大学入学試験を受けるときの目標を、来年3月に進級進学試験を受ける子どもたち(中学生)には半年後の目標を設定してもらいました。
子どもたちの計画書を分析すると、ほとんどの子が目標を立てることができるようになったことがわかりました。
その一部を紹介します。
この活動を通して、Grade7以上の子どもたちは、目標を設定することの大切さと設定する方法を学ぶことができました。
ある女の子は、「趣味と目標(夢)の違いがよくわかった」と話してくれました。
活動前には、趣味は夢だと思っていたそうです。
子どもたちには、それぞれが思い描く目標に向かって、一歩一歩行動していってほしいと願っています。
子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!
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