皆さん、こんにちは。養育施設Dream Trainで教育チームのリーダーをしているSoe Soe Myint(ソーソーミィン)です。
今日は、第一生命ミャンマー様のご支援の下開催された、Dream Train初のデジタルアート講座の様子をご紹介します。
8月7日、一般社団法人Social Compass代表理事の中村英誉様、カンボジアのデジタルアーティストであるJessy An様をインターネット上でお迎えし、デジタルアートを学びました。
デジタルアートは、ミャンマーの子どもたちにとっては、まだ身近な存在ではありません。講座の最初は、参加対象者となった男女10名の子どもたちは「何をやるのかな?」と緊張していた様子でした。
しかし、中村様のレクチャーの下、色や形に対するイメージを子どもたちが考え発表する場面がありました。
子どもたちは、このやり取りの中で緊張が解れ、楽しくなってきたようでした。
また、このイメージを膨らませる作業が、アートに関する基本的な考え方などを知る機会にもなったようです。
自分のイメージを発表する様子
Jessy An様は、カンボジアの首都から離れた地域で生まれ育ったそうです。
中村様から、彼女がどのように努力を重ね現在のような立派なアーティストになられたかご紹介いただきました。
同じ東南アジアの地方出身者である子どもたちにとっては、勇気付けられるエピソードだったと思います。
そして、そんなJessy An様からのレクチャーの時間では、実際にAdobe Frescoというアプリケーションの使い方を学んでいきました。
2時間半の講座の内40分程を使って、それぞれが自分自身の幸せ(ハッピー)を想像しながら絵を描く作業を行いました。
子どもたちは、みんな集中して一生懸命それぞれの「幸せ」を絵で表現しようとしていたようです。
また、最後には、自分の作品を見せながら、何を想像して描いたのかを発表しました。その時の子どもたちの表情は、まさに「幸せ」そのものでした。
自分で描いた絵を発表する様子
アートというものは、見る人を癒すものであり、また、それを表現する人にとってもストレス解消になるものだと思います。
今回参加した子どもたちは、デジタルアートの講座を通して、アートの考え方やアプリの使い方などを学ぶことができたのはもちろん、自分の幸せを想像する、また表現する貴重な機会をいただきました。
家族と離れ暮らすDream Trainの子どもたちだからこそ、このような機会がより大切だろうと思います。
今回の講座開催にあたり、様々な方にご支援ご協力をいただきました。
第一生命ミャンマーの皆様、ヤンゴンでIT/STEAM教育を提供するKids Laboの皆様、そして、講師を務めてくださった中村英誉様、Jessy An様に心より感謝申し上げます。
▼子どもたちが実際に制作したデジタルアート作品
2022年7月現在、里親募集中
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