2022年8月4日、ヤンゴンの南東約20kmに位置するティラワ経済特区内にある日系縫製工場、Atsumi Myanmar Co., Ltd(以下、Atsumi Myanmar)様からTシャツや下着などの衣類をご寄付いただくと共に、職場見学をさせていただきました。
今回Dream Trainから参加したのは、今年大学入学試験に合格した11名です。
彼ら彼女らは、私たちDream Trainにとっては「子どもたち」ですが、年齢は17歳から21歳までと、ほぼ全員が社会的に見れば大人と認識され始める年齢です。
Atsumi Myanmar様では、そんな大人になる準備段階にいる子どもたちに向けて、工場内に届いた布が製品化されるまでの工程や仕事の厳しさ、そして、スタッフの方が人生の中でどのように努力を重ねて現在のお仕事を初められたのかなど、これから社会に出る子どもたちにとって糧となる経験談をお話しくださいました。
また、お話の後半、Directorである日名田様よりこんな質問がありました。
「みんなは何のために生きていると思いますか？」
答えられずにいる子どもたちに伝えられた答えは、「幸せになるため。みんなには幸せになる義務と権利がある。」というシンプルであり重みのあるものでした。耳を傾けていた子どもたちが深く頷いたり、ノートにメモを取る様子が印象的でした。
続けて、「みんなは幸せですか？」という問いがありました。またも自信がなさそうに困った様子の子どもたち。日名田様はそんな子どもたちに、人生を生きる上での心のあり方や大きな夢を持つことの大切さも伝えてくださいました。
人は、歳を重ねれば重ねる程、時の流れの体感速度が早くなると言います。
子どもから大人に変わる狭間を生きる11名はこれからあっという間に過ぎていく時間やその中で直面する様々な選択肢に頭を悩ませる経験をしていくのでしょう。
人生の先輩方から授けられる「後悔しない人生を生きるためのヒント」は、もしかしたら学校の授業で学ぶ知識や職業訓練で身に着ける技術や資格以上に、全ての子どもたちの未来にとって欠かせないものなのかもしれません。
自らの人生に責任を負うことの大切さを、困難に直面するミャンマーで最も多くの雇用を生み出し続けている業種である縫製工場を経営される方々から教えていただけたことは、子どもたちにとって大きな刺激となりました。
このような機会をいただけたことに、Dream Train一同心より感謝しています。
ありがとうございました。
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