Dream Trainでは、週に2回、オンラインエクササイズを行なっています。
アジアでラグビーの普及に取り組む「TEAM TOSS」の皆さまによるご指導とストコンオンライントレーニングのプログラム参加という2本立てで、日々汗を流しています。
ご指導くださるのは、ラグビー元日本代表選手やラグビー社会人チームで監督を務められた一流の方々です。
そのような素晴らしい指導者陣のご厚意により、極めて質の高いトレーニングを受けることができています。
ストレッチで始まり、フィジカルトレーニングとボール練習で構成されるプログラムは大人にとってもなかなかにハードな内容です。
滝のような汗をかき、時に顔を歪めながらも、子どもたちはコーチの動きを真似て懸命についてきます。
最近はボールを使った練習も多くなっています。
ボールコントロールの基礎だけでなく、1対1で抜き合うゲームやランパス(走りながら横パスをつなぐ練習)など、フェイントを駆使して相手を惑わせたり、メンバーに目配せしながら息を合わせたりと、頭を使って工夫する時間が増えています。
その中で、お互い声をかけ合って動きの確認や修正をしたり、年上の子がコーチとなって年下の子にコツを伝えるシーンも出てきました。
そんな微笑ましい様子を見ていて思うのは、この取り組みを通して、子どもたちが着実に成長しているということです。
自分だけが上達すればいいというのではなく、仲間とともに学び合い、みんなで向上していこうとする心。それが育ちつつあることを実感します。
ラグビーには「ノーサイド(No Side)」という言葉があります。
グラウンドの上では真剣勝負を行うものの、試合が終われば、自チームと敵チームを分つサイドはなくなり、互いの健闘を称え合うあり方のことです。
ラグビー発祥の地イギリスで、上流階級の子女教育としてラグビーが重要視されているのは、この精神を養うためです。
ミャンマーでは社会の分断が深刻化の一途を辿っています。
もともと多民族国家であることに加え、昨今の政治的な混乱によって、本来なら避けられたであろうはずの諍いや争いが至るところで顕在化するようになっています。
そのような時代だからこそ、ラグビーを通して心身の健康はもちろん、互いを敬いながら、よき社会を創る心を練り上げてほしい。切にそう願います。
1人の勝者が「敗者の山」の頂で勝ち名乗りを上げるのではなく、同じフィールドで肩を並べ、縁のあった人々に敬意を払い合う。そんなあり方を知っていてほしいと思うのです。
「いつかこの子たちを、秩父宮ラグビー場(日本ラグビーの聖地)に連れて行きたいね」
先日、指導者の皆さまとそんな話になりました。
ラガーシャツを身にまとった子どもたちが新緑のグラウンドを駆け、「ノーサイド」を体現する日を思い浮かべながら、その成長を見守っていきたいと思っています。
*秩父宮ラグビー場
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