ジャパンハートには、「ジャパンハート部」*という支援者のコミュニティがあります。
そのご縁がきっかけで始まった、Dream Train理科教室の様子をお伝えします。
2月は盛りだくさんの月でした。今月だけで、3回もの実験をしていただいたのです。
初回はこれまでの続き。モーターの仕組みと発電機について学びます。
「フレミングの左手の法則」を復習すべく、みな一緒になって左手をクルクルさせながら、力の向きを考えていきます。
眉間にしわを寄せつつ、左手を捻って一生懸命頭を使う様子は中学時代を思い出し、なんだかとても懐かしい光景でした。
2回目と3回目は、液体窒素を用いた派手な実験となりました。
今回はいつもの理科室からではなく、広い道場が舞台です。なぜいつもと違うのか。それは実験の中で明らかになっていきます。
液体窒素に花や紙、スーパーボールやミカンを浸しては、その変化を比べていきます。
ものによって、粉々になったり、縮んだり、動きに変化があったり、何も変わらなかったりと、子どもたちは初めて見るその光景を凝視していました。
ミカンが粒ごとにきれいにバラバラになったり、軟式テニスのボールが床に落ちて砕け散る瞬間を目の当たりにするのは、インパクトという点で、広い道場のほうが見応えがあります。「その時」には、子どもたちから思わず歓声が上がったほどです。
授業の間、先生は子どもたちの名前を呼んで次々と問いかけを発してくださいます。
指名されると当初は照れてしまっていた子どもたちも、この雰囲気にすっかり慣れて、今はしっかりと答えるようになってきました。
回を重ねるごとに濃くなっていくコミュニケーションが、美しく花開いています。
液体窒素の実験では、先生の教え子である高校生と中学生がそれぞれアシスタントとして活躍してくれました。
Dream Trainの子どもたちと同じくらいの年齢です。
こうして広がっていく”つながりの裾野”がいつかどこかで、予想もできない形で実ってくれたら…。
朗らかなる学びの場で、ふとそんなことを思ってしまいます。
ジャパンハート部のご縁で始まったこの素敵な学びの交流は今年度はこれで一区切りです。
日本では春めきながら年度の終盤を迎える一方、ミャンマーでは暑さの盛りの中、子どもたちが学年末試験に立ち向かいます。
それが明けた4月、フレッシュな気持ちでまた元気に会える日を楽しみに。そんな優しさあふれる締めくくりとなりました。
*ジャパンハート部とは、ジャパンハートの活動に共感し支援してくださるマンスリーサポーター(毎月寄付)の方々限定のコミュニティです。ジャパンハート部では、支援者の皆様の支援がどのような価値のある活動につながっているのかの報告、支援者の皆様にもこの活動にかかわっていただくためのイベント・企画を行っています。
子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!
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