先日、Dream Trainにて食育の授業が行われました。カンボジアの栄養管理部スタッフで、管理栄養士の上田彩菜が、国を越えてオンラインでの食育を届けました。その様子を、ミャンマー側とカンボジアからそれぞれお伝えします。今回は、ミャンマー側のレポートです。
Dream Trainでの食育は、今年で3年目を迎えます。
発端は2019年度でした。栄養改善策として行ったメニューの改訂と同時に、栄養学習や生活習慣病、ミャンマーの郷土料理の学習を柱に据え、座学だけでなく、養鶏体験や調理実習をも盛り込んだ食育を実施したのが始まりです。
相応の手応えを得て完了した1年目。子どもたちへの反響と、継続学習による知識の定着の観点から、翌年も続けたいと考えていました。
できることなら、次は「素人の思いつき」ではなく、専門家の監修が入った質の高い学習機会にしたい。
そう考えていたところ、カンボジア栄養管理部で働いていた当時のスタッフから協力の申し出を受けました。
コロナ禍という状況も相まって、越境かつオンラインでの食育でした。当初の願い叶って、2年目は、本職の栄養士にバトンが手渡されたのです。
今年はその3年目。前年同様、カンボジアからのありがたい協力の声がかかり、食育のバトンを上田が引き継ぐこととなりました。さて、一体どんな授業になるのでしょうか。
入念に事前準備を整え、満を持しての開幕です。
低学年と高学年の2部構成。両グループとも、まずは去年の復習から。
色分けされた三大栄養素を振り返ります。上田の問いかけに、元気よく答えていく子どもたち。昨年までの知識は、十分に身についているようです。
そして、今年の本題へ。低学年の子たちには、サッカーやスナック菓子などの馴染みあるイラストと写真で目をひきつつ、高学年には、フードロスやフードマイレージなどの社会課題が分かりやすく説明されます。
クイズや簡単な運動が織り込まれ、飽きさせない工夫が随所になされた授業でした。
双方向的かつアクティブな、密度の濃い学びの風景が実現しました。
スライドの表記もすべてミャンマー語。
子どもたちの1週間のメニューやよく口にするお菓子、食べ残しの写真もスライドのあちこちに登場し、「よりよく伝えたい」という上田の思いに応えようと、翻訳や撮影に携わったスタッフたちにとっても嬉しい内容になりました。
盛況のうちに幕を閉じた、3年目の食育。これまでのバトンは確実に受け継がれました。
そして、来年の「走者」へと渡されることとなるでしょう。
子どもたちの健康と、よりよい毎日のために、食の探求は続きます。
子どもたちの日々の様子をアップしています。ぜひご覧ください!
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