今月、ミャンマーの視覚障がい者を対象にオンラインセミナーを行いました。
トピックは「マッサージ店の経営」です。
今現在、自身で店を営むミャンマー人マッサージ師をゲストにお迎えし、国内各地で医療マッサージ師として働きながら、いつかは自分の店を持ちたいと願う人たちに向けて、開業や経営のリアルをお話しいただきました。
マッサージのノウハウではなく、経営実践を取り上げたセミナーは初めてでした。
体系立った学習が難しい分野であるからこそ、現役経営者の話を直に聞きたいと、強い熱意を持った人たちが集まりました。
講師は、ヤンゴン、シャン州、モン州で、それぞれマッサージ店を経営されている方3名。
パネルディスカッション形式で、個々人の「開業を決意した経緯」「開業準備の実際」「成功点と失敗談」について語っていただきました。
どの論点でも三者三様のエピソードが語られ、開業に至るその道や経営方針に「既定路線」なるものが存在しないことがよく伝わりました。
「50,000ks(約3,000円)を元手に、近くにあったベンチを使って客を取り始めたのがきっかけ」といった話が聞き手を大いに勇気づけたり、スタッフの確保と教育に頭を抱えているというような苦労話もありました。
店舗経営には喜びと難しさの両方があり、そんな「まだら模様」が経営の現実なのだと、その言葉の1つ1つが、強い説得力をもって参加者の胸に刺さります。マッセージの技術論や知識を伝達する場とは一味も二味も違った雰囲気が漂っていました。
質問も後を絶ちません。
聴講希望者がとても多く、通信環境の維持と質問時間の確保のために20名程度に絞ったのですが、それでも時間は足りませんでした。
この好評ぶりを受け、第二弾を企画し始めました。
目標に向かう人々が、それを成就できますように。
「すべての人が、生まれてきてよかったと思える世界を実現する」というジャパンハートのビジョンに向けて、これからも粛々と活動を続けていきます。
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視覚障がい害者の自立支援