長期ボランティアとして、1年半Dream Trainを支えてくださった
元児童養護施設施設長 齋藤先生から最後のレポートが届きました!
活動を振り返って(2019.04~2019.09)
長期ボランティア 齋藤 久夫
1年6カ月という期間で何をつかみ取ることが出来たのか、いささか不安ではあるが、活動終了にあたり目的についての振り返りをし、新たな出発のための糧としたい。
1.当初の「目的」から学んだこと
当初の目的「ボランティア活動の本質に迫る」
(あくまで児童養育施設における長期ボランティアとして)
①活動内容が施設が求めるものとマッチしているか、常に確認をしながら活動する
②職員より前に出ない。職員の補助であることを忘れない
③人の気が付きにくい作業、汚い、臭い、やりたくない作業等に積極的に取り組む
④「やる気」さえあれば仕事は無限にある「やる気」がなければ何もない
⑤「情けは人の為ならず」ボランティアは自らのためにするものである
以上が自分なりに辿り着いた結果である。
2.主な活動内容
私の場合、気力、体力、知力ともに年齢相応(67歳)の活動内容となる。
(1)施設内の環境整備
ア.宗教室二部屋の壁面塗装
イ.ドリームトレイン正門両側塗り替え作業
※壁面塗装はがしから数名の児童の協力を得つつ、レタリング作業を含めると完成まで約3か月を要してしまう。
ウ.排水路の定期清掃
エ.手洗い石鹸の補充と点検(9か所、1日2回)
オ.施設内段差解消のためのコンクリート補修作業
カ.その他
(2)工作クラブ活動
工作クラブは2019年の4月に開始、9月までの半年、毎週土、日の午後1:00~3:00までの2時間実施。
クラブ員は刃物を使用し、各種工具についてもほとんどの児童が初心者のため、Grade8・9(日本では中学2・3年生)限定で、根気力のある児童7名を選ぶ。
【製作品】
・箸 ・バターナイフ
・スプーン ・持ち運び用の工具箱
・工具棚 ・チリ取り
・椅子
※最終的に日本人学校バザーにおいて、箸、バターナイフを販売する。
そのことにより子どもたちに、考える、作る、売る等、仕事の実際を体感させる。
※クラブ員7名だけではなく、実際には数多くの児童がかかわり作成され為、児童それぞれの興味と適性を知る切っ掛けともなる。
※金づち・鋸・ドライバー・電動ドリル・のみ・カッターナイフ・斧等、危険な工具を使用する機会を持つことにより、工具の有用性と物造りの楽しさを味わうことが出来た。
終わりに
日本の児童養護施設児童とドリームトレイン児童(児童養育施設)の現状から「幸福とは何か」を読み解いてみたい。
※日本の児童養護施設の児童の様子については、42年間携わって来た経験から判断したもの。
結論は読まれた方の価値判断にお任せし、更に「幸福」を追求したい方は「百聞は一見に如かず」、是非、ミャンマーの地にお出で下さい。
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『齋藤先生がそこにいるだけで安心感に包まれる』
そう感じていたのは、日本人スタッフだけではなく、言葉の通じないミャンマー人スタッフや子どもたちも同じです。
齋藤先生、どうもありがとうございました!
マタアイマショウ(^ ^)!!