ジャパンハートが視覚障害者事業に関わって8年、視覚障害者事業は日本とミャンマーの国家プロジェクトに至りました。
社会福祉省の事務次官を議長にし、ジャパンハートが主体になって、視覚障碍者に関するライセンス制度設計、そして視覚障碍者に関する包括的な政策立案を行う、「ミャンマー視覚障碍者に関する政策立案委員会」を立ち上げました。
先月2018年1月22日にその初回委員会を開く事が出来ました。
全国の盲学校、盲人協会、現場のマッサージ店、マッサージの専門家を招聘し、社会福祉省の役人とともに、ミャンマーの盲人が自立できるような制度、100年続く制度を、ジャパンハートが作っていきます。
これまでは、盲人の職業訓練、教育など、盲人一人一人の手に職をつけるというのが優先課題でした。しかし、2010年に視覚障碍者事業を始めてから8年、ミャンマーは当時から政権も変わり、外国資本が多く入ってくるようになりました。
そうした中で、盲人マッサージにも競合が増えてきます。リラクゼーションマッサージやタイマッサージなど目が見える人に市場を取られはじめています。
日本など先進国では、そうした状況から盲人を守るために、盲人の就業機会を守る法律を作っているのですが、ミャンマーでは、盲人をはじめ障碍者の権利を守る具体的な法律は一切存在しません。
そして、それを長年ミャンマー盲人のために活動してきたジャパンハートに、ミャンマー政府からその要請があり、今回の政策立案委員会の形成に至りました。
1月22日の委員会では、参加者に、なぜ盲人の権利を政府として守って行くのかをジャパンハートから話しました。政府の役人も、盲人マッサージ関係者、盲人自身も、このままルールを作らないのは、まずいということに皆で合意しました。
これから定期的に委員会を開いて、ミャンマーの盲人たちとともに、100年続くルール、ミャンマーに即したルール、盲人に優しい国づくりを目指して進んでいきます。
一つのNGOが、国の政策や法律を作る事が出来る機会はなかなかあるものではありません、
そうした機会があることをに誇りを持って、ミャンマーの盲人のためのルールを、ジャパンハートが作っていきます。