サバイディー!(ラオス語で「こんにちは」)ラオス事業部スタッフの松原です。2024年4月にラオスにやって来ました。
本日は4月24日に開催されたウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動の第二フェーズのモニタリング会議について報告します。
(プロジェクトの詳細はこちら)
この会議は、2023年9月のプロジェクト第2フェーズ開始から半年間の活動内容を振り返り、進捗状況や課題を確認するものです。
会議はプロジェクトの活動地であるラオス北部のウドムサイ県で行われるため、約1年前に開通した中国ラオス鉄道に乗り、首都ビエンチャンから4時間かけてウドムサイまで向かいます。
事前のアレンジメントだけでなく、司会やメインスピーカー、さらには会場設営や受付まで自分たちの手で行い、まさにラオスオフィスのスタッフ総出で臨みました。
このことからも、プロジェクトにとってどれだけ重要な位置付けの会議かおわかりいただけるかと思います。
会議の中では、ウドムサイ県病院の医師や看護師が、日本人医師や看護師の指導のもと、手術の執刀や患者さんのケアを行えるようになってきたことが報告されました。
ラオス人医師の執刀件数は、第2フェーズの3年間を通じた目標件数に対し、この半年間で既に33%に達しており、とても順調に進捗しています。
ラオス人医師も看護師も非常に向上心が強く勉強熱心で、プロジェクトに積極的に参加してくれている結果がこのように表れたのだと感じました。
(左)参加者からの質問に回答する高柳看護師
(中)活動報告を行うジャパンハートスタッフのスーさん
(右)司会と日本語通訳の1人2役をこなすジャパンハートスタッフのオーウェンさん
会議の翌日には、ウドムサイ県病院での内科診療活動が行われました。
この日はピー・マイ(ラオスのお正月)明けの初めての診療ということもあり、とても多くの患者さんが来院されました。
プロジェクト第1フェーズの初期は1回あたり数名の患者さんであったことを考えると、非常に大きな変化です。
これまでの活動を通して、ウドムサイ県病院が甲状腺疾患の治療に力を入れていることが認知され、地域の人々の信頼を得てきたことを、会議の場だけでなく診療活動の現場でも肌で感じることができました。
この日の診療活動については、こちらの活動レポートで詳しくお伝えしています。
甲状腺の診療活動 – ラオスと日本の医療現場のギャップを感じて
今回の会議では、ラオス保健省、外務省をはじめとする政府機関、パートナーのウドムサイ県病院など、関係者が一堂に会する様子を見て、このプロジェクトがいかに多くの人々の協力のもと進められており、そしてその人々の期待を背負っているのか、改めて実感しました。
さらに、患者さんやそのご家族、そして日本をはじめとする各地から応援してくださる方々の想いにも応えられるよう、これからもチーム一丸となって頑張っていきたいと思います。
▼プロジェクトの詳細はこちらから
ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動