ラオス事業部日本語通訳のオーウェンです。
私はこれまで、ウドムサイ県(北部)で甲状腺疾患のフォローアップ活動や手術活動に参加してきました。
今回は南部地方に住んでいるチャンペンちゃん自宅を訪問した時の様子をお伝えしたいと思います。
これまで約1年間ジャパンハートで働いてきましたが、彼女については病歴を見たことしかなく、本人に会いに行くことはとても緊張しました。
首都のビエンチャンからパクセーまで約8時間の予定でしたが、ちょうどこの時に中央部から南にかけての道路の整備工事が行われていて、結果的には約12時間かかりました。
しかし、活動への決意と熱意がある私たちにとっては、この時間も一切長く感じられませんでした。
チャンペンちゃんは家族と共にゴム農園に住んでおり、その入口は車が通れないほど細かったです。
そのため、手前で車を降りて、彼女の家まで3キロくらいの道のりを歩いて行きました。
ゴム農園はとても広くて、村からも結構距離があり、周りに住む人も少ないですし、夜はとても暗くてどこにも出かけたくなくなるほど大変ではないかと感じました。
到着後、チャンペンちゃんや家族との話しながら、チャンペンちゃんの症状を確認したのですが、彼女は私が思っていましたよりも恥ずかしがり屋でびっくりしやすい性格をしていました。
そのせいか、時々説明する内容がよくわからずに混乱してしまうこともあり、症状の確認が非常に大変でしたが、それでも、彼女はとても良い子なので、少しずつ協力してもらって、確認作業を進めることができました。
生活環境はもちろんのこと、ご家族にも仕事があるため、常に彼女のことを見ていられるわけではありません。
それに、チャンペンちゃんもまだ子どもなので、いたずらをする時もあります。
そのような中で、傷がある部分を清潔に保つことも困難だったように見受けられました。
チャンペンちゃんの傷は命にかかわるものではありませんが、ご両親がずっと彼女の面倒を見られるわけではないので、一人暮らしができるのか、将来はどうなるのかなど、ご両親も心配しています。
何とか彼女に良い人生を歩んでもらいたいという想いや、反対に難しさや不安などの気持ちを抱えているということが、何も言われなくても伝わってくるほどでした。
ジャパンハートの一員として、チャンペンちゃんの気持ちや、両親の希望が少しでも多くの人に伝わるように、努力していきたいと思います。
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ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動