活動を支えてくれる皆まさに感謝を伝えたい
医療事業部副部長のスーです。私は本プロジェクトのリーダーを務めています。
今回の甲状腺疾患の手術活動は合計5日間。約1年前に実施した前回の手術は2〜3日だったため、それよりも長い活動期間となりました。
私は主任看護師と一緒に活動のスケジュールを管理する役目があり、ジャパンハートチームと病院チームに対して、毎日チームを呼び出し、術前と術後の患者情報の報告などのミーティングを仕切っていました。
ミーティングの様子
手術中、私は主に手術室で働き、ラオスの医師と日本の医師がラオス語と英語でコミュニケーションをとる必要があるときに通訳をするという役割をしていました。
また、手術中に外科医の手元を懐中電灯で灯すなどして、医療者の活動を支援。さらに病棟にいるスタッフと連携し、次の手術予定の患者さんの準備を行うよう指示をしていました。
今回の手術を受けた患者さんは、ほとんどが大きい腫瘍をもつ患者さんでした。そのため手術を完了するには2〜3時間ほどかかるケースもあるなど色々な困難がありましたが、スタッフと医療チームのみんなが協力したので、今回のミッションをうまく完了させることができました。
これは私たちのチームの誇りだと思います。
昼夜を問わず日本人の看護師さんと一緒に患者さんをケアすることや、患者さんやご家族の笑顔を見ながらお話しすることは、私にとって幸せなことです。
私はラオス人の人々の代表として、多くの患者さんの生活改善ために私たちを支援してくれる皆さまに感謝を伝えたいと思います。
これからも患者さんを支え続けるジャパンハートでありたいと思います。
手術室にて懐中電灯で外科医の手元を照らすスーさん(写真右)
医療者に感謝と敬意を表したい
日本語通訳のオーウェンです。
私は今回医療活動に翻訳者として初めて参加したので非常に緊張しましたが、活動を成功させるために甲状腺疾患に関するレクチャーを看護師より受け、疾患を理解し、医療用語を覚えるなどの準備をしました。
活動過程では実際に術前診療の段階から患者さんと看護師の間に通訳として入り、患者さんへの説明や患者さんからの質問を通訳するなど、患者さんが最後に退院するまでその間を受け持ちました。
手術後は看護師に付き添い、患者さんの術後管理を行いましたが、医療者が業務の中でどれだけ努力と忍耐をしなければならないのか実感し、医師や看護師などのスタッフの皆さんにあらためて感謝と敬意を表したいと思いました。
また、私は活動中にたくさん患者さんと話を交わし、患者さん家族の問題にも耳を傾け、退院準備をするときには患者さんの笑顔を見ることができました。
医療者の役に立つには自分はまだまだ勉強が必要ですが、この医療活動に参加することができて非常に嬉しく、誇らしく思っています。
通訳としてラオス人と日本人看護師同士の会話を助けるオーウェンさん(写真左)
今回の手術で最後に退院された患者さんと記念写真
▼プロジェクトの詳細はこちらから
ラオス | 北部・ウドムサイ県での甲状腺疾患治療事業並びに技術移転活動