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小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活 – 小児がん患者さん来日治療プロジェクト

up 2021.02.19

本活動は、「カンボジアの小児がん患者さんを救うための来日治療プロジェクト」のレポートになります。 ご支援・プロジェクトの詳細はこちら から

初めての飛行機、初めての日本・・・。
今回、来日することになったカンボジアの小児がん患者さんと家族、ジャパンハートのカンボジア人看護師にとって、何もかもが初めての経験です。
緊張のフライトでしたが、大きなハプニングが起こることもなく、無事に日本に到着することができました!
この日の気温は14度。やはり年中暑いカンボジア人からすると、経験したことのない寒さ。寒さ対策をしているとはいえ、カンボジアとの気温の差にみんなビックリしていました!
長旅だったのに加え、フライトで寝られなかったようでみんなクタクタになってしまいました。

小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活

岡山医療センター受診は2週間後。まずは、14日間の隔離生活です。

カンボジアの病院とビデオ電話で繋ぎました。大好きなカンボジア人看護師さんを見て、泣き出すソリャカンくん。早くも会いたくなったようです。小児がん患者のお父さんお母さんも、少しほっとした様子でした。スタッフと患者という垣根を越えて、まるで1つの家族のような温かい雰囲気にすごく癒されます。

小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活

日本での隔離生活中は、患者さんのお父さん、お母さんが交代で料理を作ってくれました。野菜がたっぷり入ったスープや、おかゆ、豚肉焼きなどを作ってくれます。塩と砂糖、醤油だけを使って味付けをしていますが、とっても美味しい!!お父さん、お母さんがご飯を作っている間、子どもたちの面倒をみているのはカンボジア人看護師さん。みんなで協力し合って共同生活を送りました。

小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活

患者さんの状態は、毎日カンボジア人看護師さんが診ます。体温測定、聴診などを1日3回行い、患者さんの体調管理をしっかりしてくれています。穏やかなサッチャー君に比べ、ソリャカン君は動き回るので、看護師さんも大変な様子・・。笑
なにかあったときは、現地スタッフに報告をするようにしています。お陰でみんな安心して生活できています。

小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活

隔離期間、2月2日の節分の日を日本で過ごした患者さんたち。ちょっとした日本文化を体験するため、みんなで恵方巻を食べました!「おいしい!」と喜んで食べるお父さん、お母さんと、カンボジア人看護師さん。そして、ソリャカン君とサッチャー君のために、カンボジア人看護師さんが、鬼のお面を手作り!2人とも楽しそうに鬼と戯れ、最終的にお面を取り上げて遊んでいました。また、外に行けない分、少しでも日本食を楽しんでもらおうと、お好み焼きパーティーも開きました。いつもは小食なソリャカン君もまだうまく言葉は発せませんが「チュガニュ!(カンボジアの言葉で『美味しい』という意味)」と言って、たくさん食べてくれました!何でも食べるサッチャー君も、そして家族も、初めて食べるお好み焼きの味を気に入ったようでした。

小児がん治療のため来日した患者さんの14日間隔離生活

隔離期間、外出はできませんでしたが、少しでも日本を感じてもらえたら嬉しいです!

つづく

ジャパンハート ボランティア 酒井つぐみ

▼来日プロジェクトの詳細はこちらから
【ご支援受付中】カンボジアの小児がん患者さんを救うための来日治療プロジェクト
▼プロジェクトの概要
カンボジア 日本の小児外科チームとの連携手術活動

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