活動レポート

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【能登半島地震 災害支援・対策】第3回 おしゃべり喫茶 in 門前町 活動レポート④

up 2024.09.18

ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在、仮設住宅の開設が進み、避難者数は減少傾向にありますが、ジャパンハートは引き続きニーズに応じた支援を行っています。
その活動の一環として、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベントを定期的に実施しています。

今回、ジャパンハート 災害支援・対策のボランティアとしてカフェ企画に参加した看護師の藤田です。

能登半島地震のとき、私の住む新潟県でも震度5弱を観測し、恐怖と不安な気持ちから人ごとではありませんでした。あれから8ヶ月が経過しましたが、住民の方々はどのように暮らしているのか、以前よりもニュースで報道される機会が減り、今の現状を自分の目で見たかったため参加しました。

【能登半島地震  災害支援・対策】第3回 おしゃべり喫茶 in 門前町 活動レポート④

おしゃべり喫茶に来ていただいた住民の方々の話を聞いている中で、S情報(主観的情報、相手の発した言葉)の大切さに気付きました。

私は病棟勤務をしていますが、普段は業務に追われて、優先順位を直ちに判断しなければならない場面が多いことや、時間がないことを理由に、一人一人と向き合う時間が取れていません。必要な情報もO情報(客観的情報)から得ることが多いです。しかし、参加者が話したいことを話す時間はとても大切で、その内容は地震の恐怖や仮設住宅での生活しづらさ、時には同居する家族の愚痴でも何でも良いと思いました。人に話すことで心が楽になった経験は、少なからず誰にでもあると思います。おしゃべり喫茶はそのようなきっかけの場となっているように思います。

 また、仮設住宅訪問を通して、支援を繋げていくとはどういうことなのかがわかりました。集会所まで歩いて来られない方は、何か問題を抱えている可能性があります。「大丈夫、歩けているよ」と話されている一方で、着替えることも億劫な様子や明らかなADLの低下、お話の中で、定期受診がしづらいという問題点もみえてきました。このような情報を、地元の保健師さんや他の支援NGOの方々に共有できたことは、途切れない支援に繋がったと思います。

 被災された方々の生の声を聞くことができて、看護師としてとても貴重な経験だったと感じています。自分が今、目の前の人たちのためにできることは何かを考えながら日々行動していこうと思います。

【能登半島地震  災害支援・対策】第3回 おしゃべり喫茶 in 門前町 活動レポート④

藤田愛美

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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)

ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施

今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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