活動レポート

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【能登半島地震 災害支援・対策(iER)】1月 おしゃべり喫茶 in 門前町・能登町 活動レポート①

up 2025.02.02

1月23日から26日にかけ、石川県能登町および輪島市でサロン活動を実施しました。
「おしゃべり喫茶」と題したこの活動も今回で8回目。

体調や精神的な面で心配な方、毎月フォローをしている方に対するご自宅訪問は89名となりましたが、足元が悪い日がありながらも来場者数は6地区で105名にのぼりました。
カフェ会場では引き続き、冬場に気をつけたい「ヒートショック」と「嚥下訓練」について看護師からお話させていただきました。

発災から1年が経った今も、能登で活動を続ける医療団体は稀です。そんな中、ジャパンハートでは能登での取り組みへの理解を深めるため、法人営業担当のスタッフが初めて現地を訪れ、カフェ企画に参加しました。そのスタッフのレポートをお届けします。

直接関わることの大切さ

私は今回、能登半島地震発災から初めて能登に入りました。
発災から1年が経ち、世間の関心が薄れつつある中で、私が住民の方々から伺った声や、現地で見た能登の現状についてお伝えしたいと思います。

能登の復興はまだ道半ばです。地盤沈下で盛り上がったマンホールが多く、雪で路面が見えなくなると事故の危険があります。全壊した家も多く残り、豪雨被害の地域には流木や瓦礫が今も散在しています。
1年が経った今も、仮設住宅で暮らす方々は将来への不安を抱え、地震で崩れた地域コミュニティの影響で孤立や孤独死が深刻な課題となっています。

そうした中で私たちは発災直後から能登に支援に入り、現在も月に1回のペースでこのカフェ企画を行っています。カフェに参加いただいた方の多くは、先のような問題を抱えながらも現状を受け入れ、前を向こうとされていました。カフェでお話した方の中には、地震以来、「もういつ死んでもいい」と思い続けていたが、「年始に全国各地から届いた応援のはがきを読んで頑張ろうと思った」とおっしゃる方も。

発災から継続して住民の方々と接し続けているジャパンハートだからこそ分かる「本当に必要とされている支援」を常に考えて実施し続けることが重要だと感じました。
そして、この経験を今後起こると言われる南海トラフ地震や首都直下型地震への教訓とし、今後の災害で苦しむ人を一人でも減らせるよう、ジャパンハート全体で取り組む必要性を強く実感しました。
最後に、楽しい時間をいただきました能登の皆様と、日頃よりジャパンハートをご支援いただいている皆様に心より感謝申し上げます。

マーケティンググループ 佐藤樹

ジャパンハートが行った能登半島における支援

ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在、仮設住宅の開設が進み、避難者数は減少傾向にありますが、ジャパンハートは引き続きニーズに応じた支援を行っています。
その活動の一環として、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベントを定期的に実施しています。

令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について

皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)

ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援

今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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