ジャパンハートでは発災翌日の1月2日から医療チームを現地に派遣し、3日夜から避難所での医療支援活動を開始しました。その後、医療・非医療スタッフともに人員を増強し、輪島市と能登町の計3カ所の避難所に看護師を常駐させるとともに、医師による診療活動も開始しています。
3避難所に看護師常駐 感染症対応が急務
ジャパンハートは発災翌日に看護師2名を含む医療チームを現地に派遣し、翌3日夜からは能登町の松波中学校の避難所で医療支援活動を開始しました。その後、現地調査や関係機関からの要請等を受けて活動場所を拡大すると同時に人員を増強し、現在は輪島市2カ所、能登町1カ所の計3カ所の避難所に看護師を常駐させて支援活動にあたっています。
厳しい環境での避難生活が続くな中で、各避難所では発熱や胃腸炎などの体調不良を訴える方が相次いでいて、通常の医療支援に加えてインフルエンザや新型コロナウイルスを含む感染症の拡大を防ぐための衛生管理も喫緊の課題となっています。
また高齢の方が多いこともあり、持病の症状が悪化したり、持病の薬のストックがなくなったりして困っているという声も数多く届いています。
感染症内科医も診療開始
こうした中で、カンボジア「ジャパンハートこども医療センター」の院長で感染症内科医の神白麻衣子医師が緊急帰国し、1月9日より現地での活動を開始しています。
神白医師は各地の避難所を回って課題を確認した後、自治体や関係機関とも連携しながら患者さんの診察など診療活動を行っています。また、カンボジアからはこの他にも看護師3名、臨床検査技師1名を含む計6名のスタッフが緊急帰国し、現地入りしています。
ジャパンハートでは今後も現地での医療支援活動を継続するとともに、中長期的な支援を見据えて自治体や関係機関と連携しながら医療支援体制を整備してまいります。
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ジャパンハートの国際緊急救援(iER)
ジャパンハートの国際緊急救援iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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