新型コロナウイルスは北海道に猛威を振るっています。ジャパンハートはこれまで北海道で現在の活動施設も含め計8カ所へ支援に入らさせていただいております。私は11月中旬より北海道札幌市に入り高齢者福祉施設にて2カ所、その後旭川市に移り3カ所目の施設で現在クラスター支援にあたっています。
旭川市についてはニュースにもなっているように自衛隊も派遣されました。この北海道への支援はジャパンハートがこれまで行ってきたクラスター支援の中でも規模が大きく、私たちとしても踏ん張りどきというような気がしています。クラスターが発生した施設は対応に追われバタつき、精神的にも焦り、まさに災害時と同じです。私たちジャパンハートの看護師はクラスターの発生した現場のレッドゾーンと呼ばれるエリアで活動しています。
クラスター支援に際し看護師としてどんな能力が求められるかと言われるとたくさんあります。コロナから自分の身を守る力、患者を看る力、なるべく早くマンパワーとなれるよう現場に適応する力、マンパワーとなりながら感染対策が十分か考え伝える力、誰に何を伝えればよりよい感染対策がとれるようになるか、保健所や専門家などで構成される対策本部などと積極的にコミュニケーションをとって情報を共有していけるか。患者が亡くなることもあります。自分たちの精神や体力を整え続ける能力。などなどあげていくときりがないです。
常にクラスター発生という病院や福祉施設が「一番大変な時」に次々と支援させていただいているので、北海道入りしたジャパンハートの看護師の先ほど述べた能力はここ1か月でぐんと伸びてきているように感じます。これはやはりクラスター発生という非日常の現場に自分たちが入り続けていることで、鍛えられてきた能力だと思います。
クラスター支援とは少し的外れになるかもしれませんが、私自身、どこの施設に行っても感じることがあります。
「ここに来てよかった」
そう思います。それは、来てくれてありがとう、助かってるなど言葉をいただかなくても私自身が来てよかったと勝手に思っています。いろんな看護師さん、介護士さん、医師と一緒に仕事をする中で、その思いに触れたり、どんな工夫をしてケアにあたっているかなど勉強になることばかりです。今日の自分に何ができるか、今日はどんな学びがあるか。クラスターが発生した現場はどこも大変ではありますが
「いつかこの経験が自分の糧になる」
そんな思いで、今日もジャパンハートは北海道で奮闘を続けます。
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国際緊急救援(iER) | 新型コロナウイルスと闘う人々を支え、医療崩壊を防ぐ