8月31日をもって人吉市の避難所の一つである人吉スポーツパレスでの活動を終了しました。
活動を開始した8月10日の避難者数は約330名、活動を終了した8月31日の避難者数は290名でした。
この数字を見ると、避難者数は減ってはいますが、今も多くの避難者が避難所で生活をしていることが分かります。
活動開始の頃は避難者の方に豪雨被害についてこちらから聞くことは、辛い体験を思い出させてしまうのではないかと、躊躇していました。
しかし徐々に、健康相談や怪我の手当てなど、ちょっとしたきっかけから被災した時の状況や今後の不安を話してくださる方が何人もいらっしゃいました。
そこで誰かに自分の思いを話したいけど話せていない方、
被災体験や、避難所でのストレスなどについて話を聞いて欲しい方がたくさんいることが分かりました。
看護師からの声かけが避難者の方々の思いを発する糸口になればいいなと思って活動をしていました。
そんなお陰もあってか、八代、人吉の避難所どちらでもよく耳にしたのは、
「(看護師が)いるだけで安心する」という言葉です。
看護師がいることで、避難所が少しでも安心できる場となっていたのなら幸いです。
周辺の医療機関も再開し始めていること、自宅の片付け作業が終わってきたことなどから、避難所での医療的な支援の必要性は減りました。
ジャパンハートの現地での活動は終わりましたが、避難者の方々の生活が元に戻るのはまだ先のことです。
九州豪雨で被害を受けた全ての地域の1日も早い復興を願うとともに、ジャパンハートの一員として医療を届かないところに医療を届けるべくできる支援を探していきます。
国際看護師研修54期生
大森 愛美
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