活動レポート

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【災害支援・対策(iER)】能登町の中学校で一次救命処置の研修を実施 ~大学生とのつながりを通して、能登の子どもたちに新たな選択肢を~

up 2025.03.07

ジャパンハートは2月25日から26日の2日間にかけて、石川県能登町の松波中学校および能都中学校の計68名の子ども達に対し、BLS(Basic Life Support:一次救命処置)研修を実施しました。

この企画は、ジャパンハートの令和6年能登半島地震支援の一環として、能登の子どもたちが災害時の応急手当を学ぶ授業を通して年齢の近い大学生らと触れ合い、将来のキャリアを考えるきっかけとなることを目的として開催されました。

本企画は国士舘大学(防災・救急救助総合研究所)の協力を得ており、当日はジャパンハートから海外発展途上国の現状や医療NGOの活動について紹介した後、国士舘大学で救急救命士を目指す大学生らが「どんな思いで大学に入ったのか」「大学で何を学んでいるのか」「なぜ救急救命士を目指しているのか」について紹介。大学での授業や、救護活動の実習について実際の写真などを用いて発表し、中学生からは「すごい!大学でこんなこともするんだ」と歓声が上がっていました。

その後座学として、救急車が到着するまでの間に周囲の人と協力し、胸骨圧迫(心臓マッサージ)をすることで生存率が上がる仕組みを講義。胸骨圧迫をすることで心臓がどうなるのかといったメカニズムから理解した後に人形を使って演習を行いました。最終的にはAEDを使いながら胸骨圧迫を周りの人と声を掛け合いながら行う練習を実施。

参加した中学生からは胸骨圧迫について、「最初はうまくできなかったけれど少しずつコツをつかむことができた」「家に帰っても練習しようと思う」といった声がきかれた他、学校の先生方からも「一次救命処置を学ぶと同時にキャリア教育にもつながった点がよかった」というお声をいただきました。なお、本企画で使用した資器材は今後も研修を継続的に行えるよう、ジャパンハートから中学校に寄贈させていただきました。

企画を受け入れてくださった学校の皆様、誠にありがとうございました。

ジャパンハートが行った能登半島における支援

ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在は、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベント(サロン活動)を定期的に実施しています。
サロン活動の裨益者数が2025年1月にはのべ1000名を超えました。
引き続き実施して参りますのでご興味がありましたらお問い合わせください。

令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について

皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)

ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援

今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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