活動レポート

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【メディカルHR】日本手術看護学会とジャパンハートがパートナーシップ協定を結びました!

up 2025.01.09

みなさん、こんにちは!
メディカルHR看護師の鈴木です。

私はカンボジアのこども医療センターが開院する少し前から現地に駐在し、現場のマネージングや現地人スタッフの教育等に携わってきました。
現在は日本とジャパンハートの海外活動地を行ったり来たりしながら、海外で活動する日本人医療者たちのサポートや現地人の育成に携わっています。

振り返ると、この数年間で現地人スタッフたちは医療者としてとても成長しました。
しかし、今まで以上に複雑で難しい症例も増えており、それぞれの医療者が日々知識や技術を向上させることや先輩が後輩を指導していく力が求められています。

特に手術室看護には高い専門性が必要となるため、その分野での経験者が指導に当たる必要があります。
さらに、カンボジアの看護教育の中には「周術期看護」という手術看護の概念を学ぶカリキュラムがありません。
そのため、カンボジア人看護師たちが手術室看護師としての役割を自覚しながら看護をしているとはいいがたい状況でした。

このような課題が現場にある一方で、日本手術看護学会には専門性が高く、経験豊富な看護師たちが多く所属しています。
本学会とパートナーシップ協定を結び看護師育成に関わっていただけることはカンボジア手術室にとって大きな一歩になると考えています。

そしてさっそく、日本手術看護学会の皆様がカンボジア手術室の教育的支援をしてくださるためのワーキンググループを発足してくださいました。

私個人も、学会の方々にはいつも刺激と励ましを頂いています。
毎回「すごいなぁ。一緒に活動できるなんて楽しいなぁ。」と感動の連続です。
それは、経験があるが故の勘の鋭さや、観察能力・状況把握能力の高さ、対応力の速さ、人として謙虚でとてもやさしい心使いが出来ること、そして何より「手術看護が大好き!」という熱い思いがある方々との活動だからだと思います。

カンボジア人看護師たちも、学会の皆様からの支援をとても楽しみにしています。
「なんでも聞いていいのかな?」「手術室に関すること、全部教えてもらってもいいのかな?」とピョンピョン飛び跳ねながら話していました。その光景を見て私もとても嬉しく、今後の彼ら彼女らの成長が本当に楽しみです。

1月には早速第一回のオンラインレクチャーが開催される予定です。
カンボジア人の反応を見ながら支援内容はフレキシブルに変更していけるように、とワーキンググループの皆様も本気で向き合ってくださっています。

このたびのパートナーシップにより、ジャパンハートが注力する「持続可能な医療」のための現地医療者の育成がいっそう推進され、日本人医療者がいない現場でも多様な疾患の手術が可能となり、結果としてこれまで以上に多くの子どもの命を救えるようになるよう、私も精一杯サポートしたいと思っています。

メディカルHR 看護師
鈴木 知美

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