活動レポート

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【能登半島地震 災害支援・対策(iER)】11月 おしゃべり喫茶 in 門前町・能登町 活動レポート①

up 2024.12.08

ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在、仮設住宅の開設が進み、避難者数は減少傾向にありますが、ジャパンハートは引き続きニーズに応じた支援を行っています。
その活動の一環として、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベントを定期的に実施しています。

ジャパンハート災害支援・対策(iER)ボランティアの瀬倉です。
2024年11月に実施した能登半島地震中期長期支援企画『おしゃべり喫茶』に参加したので、活動の様子や私が感じたことを報告します。

私は普段、会社員をしながらボランティアとしてジャパンハートのバックオフィス業務や災害支援・対策(iER)の運営サポートなどを対応しているのですが、今回初めて災害支援の現場活動の機会をいただきました。
能登半島地震の発災直後からのジャパンハートの支援活動の様子は見聞きしていましたが、実際に発災から10カ月経った被災地の状況がどんな様子なのかがずっと気になっていました。

今回私は能登半島の西側の輪島市門前地区での活動に参加しましたが、能登空港から門前までの陸路移動の時に道路脇の電柱が傾いていたり、ブルーシートがかけられた家屋がたくさんあったりと、本当にここで大地震が起きたんだということを目の当たりにしました。

活動地では複数の仮設住宅を回りながら、1仮設住宅当たり2時間程度の『おしゃべり喫茶』イベントを実施しました。
具体的には住民の方々にお茶やお菓子を堪能してもらいながら、住民の方同士で楽しくおしゃべりしてもらったり、私たちジャパンハートスタッフともお話しをしながら、孤立や健康問題、生活ストレスなどが出ていないかの問題発掘をしていました。

私がお話した方の中には、『9月にやっと仮設住宅に入ることができて、初対面では挨拶程度しかしなかった近隣の方とも仲良くなってきたところなのよ~』と明るくお話してくださった方もいました。
一見、すごく元気そうで楽しくおしゃべりをされていましたが、つい2カ月前にようやく落ち着ける場所にたどり着いたばかりなんだなと、仮設住宅入居にこんなにも時間がかかったのだと驚きました。
入居に至るまでの間、自宅の取り壊しや仮設住宅入居の手続きなどの被災後の対処をたくさんの不安を抱えながら乗り越えてきたことを思うと本当に胸が痛くなりました。

また、仮設住宅の間取りは様々ですが、四畳半一間程度のスペースで暮らしている方もたくさんいらっしゃいます。
広々とした一軒家から手狭な仮設住宅への移転によるストレスははかり知れません。

こちらは活動中の宿泊地から見えた朝の風景です。

能登半島の西側の朝焼け

能登はとても空気がきれいで、家の中にいるより外で過ごす方が何倍も気持ちいいと感じる素敵な場所でした。

活動中にお話しした方の中には『地震で一番悲しいのは家の隣でやっていた畑ができなくなってしまったこと』とお話してくださった方もいました。
自然に囲まれて、自分で育てた野菜を食べたり、隣近所のみんなと作った料理をおすそ分けしあったりと、都会ではできないような素敵な暮らし方をされていた方々の生活が一瞬にして一転してしまったことの悲しさを感じつつ、安心して暮らせる状況になれるようにこれからも自分にできることをしていきたいと思いました。

これからもジャパンハートの能登半島地震での被災地支援は続きますので、何らかの形で携わっていければと考えています。
私たちの活動レポートを通して、被災地での支援活動に興味を持ってくださると幸いです。

iERボランティア 瀬倉

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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)

ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 令和5年九州北部豪雨緊急支援

今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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