ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。現在、仮設住宅の開設が進み、避難者数は減少傾向にありますが、ジャパンハートは引き続きニーズに応じた支援を行っています。その活動の一環として、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベントを定期的に実施しています。
私は救急救命士を目指している大学3年生の中村文太です。
今回、iERボランティアのロジスティクス(調整員)として能登半島でのおしゃべり喫茶企画に参加させていただきました。
自分自身がジャパンハートの一員として能登半島地震の支援に関わるのは2回目で、2024年3月中旬から2週間ほど常駐支援をさせていただきました。
実際に現地に足を踏み入れて私が感じたこと、皆さんにも伝えたいことを話していこうと思います。
活動に参加したきっかけ
私は将来災害医療に対応できる救助隊を目指しており、令和6年能登半島地震が起こった際から「実際の被災地はどんな状態なのか」「今自分が被災された方々のためにできることはないのか」と常に考えていました。
そんな中偶然、大学の教授がジャパンハートのスタッフと関わりがあり、ロジスティクスを募集していることを知ったことをきっかけにすぐに行こうと決断しました。
能登半島での活動について
今回の活動では3日間で輪島市と能登町の各2か所でカフェ企画を実施しました。
私が前回訪れたときは、仮設住宅が完成し住民の方の入居が始まるフェーズでした。
あれから約半年が経ち、ほとんどの住民の方は仮設住宅に入り生活をしていました。
カフェ企画では住民の方々から能登の話を聞かせてくださったり、今の生活について思うことを話してくださったり、時にはみんなで素敵な歌を歌う場面も見られました。
また、町の役場やお店で以前訪れた際にお世話になった方々の笑顔も見ることができました。
終わりに
能登の方々から笑顔と勇気をもらったと同時に、次に自分が何をしていくべきなのかを考える機会となりました。
テレビで報道されている内容と実際の現場の状況は、必ずしも同じとは限らない場合があります。
だからこそ、自分の目で見に行くことに価値があります。
この経験から自分の今できている生活に日々感謝し、被災地の方の1日でも早い復興を祈るとともに、今後もジャパンハートの一員として支援活動に参加していきます。
中村文太
令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)
ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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