ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。現在、仮設住宅の開設が進み、避難者数は減少傾向にありますが、ジャパンハートは引き続きニーズに応じた支援を行っています。その活動の一環として、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベントを定期的に実施しています。
9月13日から3日間カフェボランティアに参加させていただきました、看護師の米須です。
私は2024年1月に初めてジャパンハートの災害ボランティアとして輪島市門前町を訪れ、門前中学校に滞在しました。
その後、なかなか復興が進んでいないとのニュースなどを観て能登の状況が気になっていたところ、今回カフェボランティアの募集があり申し込みました。
私は地域がら地震も少なく仮設住宅を見たこともないため緊張しながらの参加でした。
カフェでは色々な方との交流を行うことができ、当時の地震の話で心に残ることが多々ありました。
明るくよくお話をされている方でしたが、「話をしている間はいいけど黙っていると地震の事が頭に浮かんでしまう」など涙ぐみながら当時の話をされる方や、笑顔は見せていても心の中は寂しさや不安でいっぱいだった方など、様々な方がいらっしゃいました。
そういった方々に対してどう話を伺ったらいいか短時間で信頼関係をどう築いていくかを考えていましが、結局どう答えていいかわからない場面もありました。
ですが、話をしていただいたたけでも少しは気が紛れてくれたのなら嬉しいです。
また、仮設住宅を訪問した際にも地域住民の方から
「能登に来るのなら能登の事をわかってほしい。
能登のいいところ悪いところをしっかり見てほしい、そうすれば何が必要かわかってくる。
話を聞いたらちゃんとみんなに伝えないと意味がない。」など、
心に刺さるような話を聞くことができました。
最初の険しい表情も次第に穏やかになり笑顔も見られるようになり安心しました。
言葉や表情、また、話をする中で一人一人の思いを感じとれるように努めていくことが重要だと学びました。
今まで、広い家で生活をし農業などの仕事をしてきた方達が、不便な避難所生活、今までとは違う狭い仮設住宅での生活の中で、色々なリスクを抱えていることが分かりました。
その中で私たちに何ができるか、課題は残りますが行動することで少しでも改善点が見えてくると信じています。
看護師 米須かおり
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ジャパンハートの災害支援・対策(iER)
ジャパンハートの災害支援・対策iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
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