2024年7月20日-21日、石川県門前町内の仮設住宅集会所で「おしゃべり喫茶」を開催しました。
今回は先月の初回開催に続き、2回目の開催となりました。
2回目の今回は、前回以上にたくさんの方々に足を運んでいただくことができました。
また、7月ということもあり、猛暑の中での実施ということで、ジャパンハートスタッフも熱中症に気を付ながらの運営となりました。
今回の活動レポートでは、先月の活動時と比較しながら活動の様子や仮設住宅の現状をお届けします。
会話の中で見えてきた仮設住宅生活での課題
今回の「おしゃべり喫茶」では、足を運んでいただいた方々とお話をする中で、仮設住宅で暮らす中での具体的な悩みや不安についてお聞きすることができました。
例えば、エアコンの付け方についてです。
多くの高齢者の方々が「エアコンの付け方が分からず困っている、、、」との言葉を口にしていました。
実際にお宅仮設住宅を訪れてみると、猛暑の中にも中にもかかわらず、室内がかなり暑くエアコンが効いていないような住宅で暮らす方々が見受けられました。
また、専用部の狭さも仮設住宅に住む人々の生活に支障をきたしていました。
ある方は、「これからおとずれる冬に備えて自分の家からタンスをもってきたいが、タンスを置くスペースがなくて困っている」と、不安を打ち明けてくれました。
また、収納スペースがないがために、三つ折りの敷布団を四つ折りにして収納している方や、洗洗濯物を干すランダが狭く、室内干しもしているが、うまく洗濯物が乾かせていない方など、仮設住宅での生活にたくさんの悩みや不安を抱えていることが分かりました。
継続して行うことの意義
先月と比べた時の最も大きな変化は「被災者との距離感が縮まった」ということです。
先月の活動時は、仮設住宅に住む被災者同士が笑顔でお話ししていることに活動の意義を感じることができました。
一方で、2回目となった今回は先月足を運んでいただいた方々が再び来てくださったことで、私たちスタッフもコミュニケーションを取りやすくなり、被災者の方々からも「また来てくれたの!」、「来月も待ってるね~!」などといった声をいただくことができました。
自分たちの継続した活動によって被災者の方々との距離が縮まったことを感じることができ、継続して活動を行っていくことの意義を見出すことができました。
現場に行かないと分からない
私自身、今回のおしゃべり喫茶は初めての参加であり、能登半島地震の被災地に訪れたのも初めてでした。
初めてだらけの被災地での活動で感じたことは「現場に行かないと分からない」ということです。
被災地に滞在していた期間私は、たくさんの人、光景に出会い被災地の現状に触れました。
しかし、それらのほとんどは、私が想像していなかったものでした。
仮設住宅に住む人々がエアコンの付け方が分からないために、猛暑の中でエアコンなしで生活していることなど、全く知りませんでした。
また、自分の想像以上に、まだまだ建物が崩れたままの状態の街並みが広がっていたことに言葉を失ってしまったのも印象に残っています。
一方で、住民の方々から支援に行った私自身がエネルギーを貰えたということも、現場に行かなければ経験できなかったことだと思っています。
被災者の方々は「遠くからご苦労様」、「元気を貰えたよ」とはじめてきた自分を快く迎え入れてくださり、こちらが元気をもらうことができました。
一日でもはやく、皆さんが日常の生活を戻せるよう願います。
令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
寄付をする
ジャパンハートの国際緊急救援(iER)
ジャパンハートの国際緊急救援iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
国際緊急救援(iER)
活動を支援する