ジャパンハートでは能登半島地震の緊急救援活動として、2024年1月4日から4月20日までの間に避難所と診療所への看護師常駐、輪島市門前地域の避難所巡回診療を行ってまいりました。
現在は仮設住宅の開設が進み、避難者数は減少傾向にありますが、被災地域には復旧に向けて、多くの課題が残っており、ジャパンハートでは今後もその時々のニーズに応じて細く長く能登半島の皆様へ寄り添っていきたいと考えています。
その活動の一環として、地域の保健士さんと連携し、仮設住宅に入居されている方々のコミュニティづくりの促進や潜在的な健康問題(医療、介護、福祉面)の拾い上げを目的とした短期イベントを実施することとなりました。
その第一回目となる、カフェイベントでの活動レポートをお届けします。
現地を訪問して
2024年6月15日-16日の石川県門前町で開催されたカフェイベントへ参加しました。
被災地訪問や被災者さんと関わることが初めてのため、不安と緊張がありました。
実際に現場で感じたこととして、倒壊した家屋や地盤が隆起してできた道路のでこぼこ道などを目の当たりにして、自分に何ができるのだろうかという自無力さを感じました。
カフェイベントにて
参加したスタッフの持参したお土産やお菓子、飲み物を用いて4か所でカフェイベントを開催しました。
私は現在奄美大島に移住しているため、名物の黒糖を使用した黒糖饅頭を食べていただきました。
参加してくれた方々からは、遠いところから来てくれてありがとうという温かい言葉をかけていただきました。
地元の方々とお話しの中で、震災後つらい思いをしたが前向きに生活をしていこうとする方が多かったです。そんな強い姿を見て、私が元気をもらいました。
しかし、慣れない仮設住宅生活や健康面での不安なども混在している現状もありました。
一人の被災者さんとの出会い
今回、自分が特に印象深い方のお話です。その方は、日本に技能実習生として来日し被災された海外の方です。
初めて体験する地震。震災後も家族と離れて生活を続けなければならないこと、同じ技能実習生もおらず頼れる人がいないためとても不安であると口にし、涙を目にいっぱい貯めながら気丈にふるまおうとする姿が印象的でした。
日本にも多くの海外の方が生活しており、被災する可能性もあるためサポートが必要だと感じました。
最後に
被災地でのジャパンハートの活動について感じたことを記していこうと思います。
行く先々で、「〇〇さん久しぶりだね。来てくれてありがとう。」と声が掛かったり、市役所の職員の方々もカフェイベント開催に快く協力をして下さる姿を数多く見てきました。
真摯に被災者の皆様と向き合うからこそ、地元の方との信頼関係ができ、受け入れられているのだと感じました。
能登半島はきれいな海や山、能登瓦といわれる黒瓦の住宅の風景がとても美しかったです。
一日でも早く、皆さんが安心して暮らせる街に戻ることを願います。
令和6年能登半島地震 緊急支援活動のご寄付について
皆様のあたたかいご支援をよろしくお願いいたします。
寄付をする
ジャパンハートの国際緊急救援(iER)
ジャパンハートの国際緊急救援iER(International Emergency Relief)では、国内外で発生した大規模災害に対応し、緊急医療支援を実施しています。
■2011年3月~2014年3月 東日本大震災緊急支援
■2016年4月 熊本地震緊急救援
■2020年4月~2022年9月 新型コロナウイルス感染症緊急救援
■2021年8月 令和3年8月豪雨災害緊急支援
■2022年9月 台風14、15号緊急支援台風
■2023年7月 豪雨で被害甚大な福岡県久留米市へ医療チームを派遣し、人的・物的支援実施
今後も現場の支援ニーズを見極めながら、救援活動を継続的に実施していく予定です。
国際緊急救援(iER)
活動を支援する